『日本カール・シューリヒト協会』なんていうものを、考えてみた。 さて、考えては見たものの、どんな協会にしたらいいだろうか。
これは研究団体なのだろうか。それとも親睦団体なのだろうか。 それを考えるために、どんな活動があるかを検討してみた。
ちょっと難しそうだ。こういう活動を主とする団体があってもいいが、 これだけでは,私は話について行けそうも無い。やはり、もう少し工夫が 必要な気がする。
そこで、こういう活動を思いついた。
こう考えてくると、しいて研究団体とか親睦団体とかいうよりも シューリヒトを好きな人が 集まって、いろいろな活動をする、そういう団体であっ たほうがいいだろう。その方が、多くの人が参加しやすい。
だんだん人数が増えてきたら、あるいは研究分科会と愛好者分 科会という風に分けてもいいかもしれない。会員構成も、 音楽を専門としている人も、そうでない人も「シューリ ヒトが好きだ」という一点で集まれるような団体であっ てほしい。でも、たんなるファンクラブであってほしくないよ うにも思う。シューリヒトをただ崇め奉るようでは、かえって シューリヒトの本当の姿が見えてこないと思うからだ。
そうであるなら、むしろ研究団体かどうか、なんていう 性格付けはいらないのだろう。そうそう、会の名前も、 「日本カール・シューリヒト協会]なのだから、研究だ の親睦だのいわずに、カール・シューリヒトにまつわ るいろいろなことを話題にする団体であればいいのだろ う。
さて、ここで考えるのが、会報のことである。やはり 定期的に会報を出したい。協会で話題になったことや 活動について、会員に知ってもらうのはもちろんだが、 会員以外の人にも、知らせたいと思う。
このページを読むような人 ばかりが会員になるのであれば、メールを活用できる。 しかし、そういう人だけではないだろうから、印刷した ものも必要となるはずだ。印刷したものを刊行するとな ると、それ相応の費用がかかる。そのためには会費を 収めてもらわなくてはならなくなる。
そのほかにも、会合のための費用がいる。それやこれ やで、どうやらきちんとした組織が必要になりそうだ。
組織となると、まず会長、副会長、会計、庶務担当の 四人はまず必要だろう。それに、会計監査もいる。こ れで最小限五人が運営のために必要となる。 その他に、会報担当とかもいりそうだ。六人くらいが 最小限の人数だろうか。
ところで、会員はどのくらい集まるだろうか。これ ばっかりは船出してみなくてはわからない。しかし、 会長候補はいる。音楽評論家の宇野功芳氏だ。これまで 一人でシューリヒトのための応援団をやってきたような 人だから、十分に資格があると思う。である。 なにしろ、吉田秀和氏が「シューリヒトは宇野さ んにまかせた」と書いているくらいだから。いっそ終 身名誉会長になってもらっても いいくらいだと思う。あ、名誉会長は、適任者がいま した。そう、シューリヒト夫人です。この人をおいて はいないはずでした。
さて、会長だけは決まったが、協会はできるのだろう か。出来るのだったら、とっくに出来ていた、とも思 われるし、いや、条件が整ったのは今だから,今作る のがいい,ともいえる。
出来たらいいな,と思っている「日本カール・シュー リヒト協会」。そう思っているときが,実は一番いい ときなのかもしれない。
2001.10.21