シューリヒト掲示板発言　１１５０－１１０１（２００４年）

そしてシューリヒト　投稿者：kiyo 　投稿日：10月27日(水)19時42分48秒

そしてSchurichtのBruckner sym.5のAltus版ですが僕は音質的には断然こっちがよいように感じます。グラモフォンのは金管が飽和する感じで生々しいのはよいのですがどうもバランスが悪くていけません。うれしくて楽しくて何回も聴きましたがやはり彼の演奏だけはほかの人と同列に論じることができません。あまりに愛しすぎているといえばそうなのかもしれませんが他の指揮者とは全く次元が違う世界にはじめの瞬間から連れ去られてしまいます。音楽というのはこんなことまで表現できるのかと思ってしまいます。この曲の荒々しく破綻寸前の巨大な造形のなかにひたすら求めるかのような強い憧れや燃えるような想い、そして片すみにひっそり咲く、いじらしい野花のような繊細ではかない感情までを大きく包み込んで次々にわれわれに手品みたいに自然に示してくれる。ムラヴィンスキーとレニングラードpoの本当の対極だろう。木のようなぬくもり、ひたひたと押し寄せてくる切なる思い。しかし孤高なまでの高潔さ。こんな一見相容れないような要素がSchurichtという大きな器の中にごく自然に矛盾なく溶けこんでいる。聴いていて涙があふれそうになる。

そしてアーノンクール　投稿者：kiyo 　投稿日：10月27日(水)19時28分1秒

kagaさんには申し訳ないけど僕はアーノンクールは罪だと思う。今年の６月にウィーン芸術週間中にVPOとのBruckner sym.5 をムジークフェラインで聴く機会がありましたが、どうにもうすっぺらい響きでフレーズが短く刹那的でつらかった。金管も唐突だし。でもウィーンでは結構人気みたい。熱狂的なブラボーが飛びかっていたし。僕なんか時代遅れなのかと思ってしまうぐらい一人寂しかった。でもこれは指揮者の責任でありオケのせいではない。最近のVPOを批判的に言う人もいるが僕は今でも最高のオケだと思う。その５日ぐらい前のアダム・フィッシャー（彼はもうすでに昔NHKsoに客演していたときの彼ではない）との演奏は壮絶な演奏だった。前半をウェーベルンで統一し後半にMahler sym.10という渋いプログラムだったがともかくすごかった。Mahler中間部のトランペットの絶叫がこれほどわが身を切り裂いたことはなかった。生々しく生に執着しながら迷いながらもすこしずつ螺旋を描いて諦観へそして宗教的悦楽へ。今までで最高の音楽体験のひとつだった。ともかくアーノンクールにはもったいないからVPOではなくてヨーロッパ室内管を振って欲しい。このコンビは時にすばらしいから。そのかわりVPOにはホルスト・シュタインにでももう一度上がって欲しいなと思ってしまう。

ムラヴィンスキー　投稿者：kiyo 　投稿日：10月27日(水)19時12分58秒

お久しぶりです。このところたまたまムラヴィンスキーやアーノンクールを聴く機会があったので僕の感じた意見を書かせていただこうかと思います。先日はじめてムラヴィンスキーのBruckner sym.9を聴きました。本当にすばらしかった。これをもって最高とする人がいるのは十分にうなずけると思った。オケのコントロールは比類がないし表現も凝縮している。しかし僕は好きでない。一回で十分。あまりに音そのものが突き刺さってきて苦しい。そう楽古堂さんのおっしゃるとおり成層圏の音楽みたい。鉄の楽器。しみ入って来ない。僕の目の前に屹立する。ちなみに同時に購入した彼のプラハでのBartokの弦チェレは最高でしたが。

ブルックナーとオルガンの響き　投稿者：楽古堂 　投稿日：10月27日(水)18時48分17秒

kaga様へ。例証が豊富ですね。私たちが、ブルックナーの交響曲に無意識に期待するのは、オルガンの響きではないでしょうか？管弦楽の渾然一体となった宇宙の鳴動。それが、たとえばトランペットの強奏によって破られる時に、違和感を覚える。オルガン職人の息子であるシューリヒトには、その響きが血の中にある。いくら壮大に盛り上げても、響き自体の調和は守られている。ムラヴィンスキーには、それが不足するのでは？

ムラヴィンスキーの響きとブルックナー　投稿者：kaga 　投稿日：10月26日(火)19時09分42秒

（それが、ジュリーニでもウィーン・フィルとの演奏では、シカゴ響にくらべて　もっと濃密な表現をしていながら、響きとしては違和感ないんですよね。　で、この週末実はアーノンクール & ウィーン・フィルの9番を買ってきて聴いた　のですが、アーノンクールの独特の表現がありながらも、やはり非常に　魅力的な演奏に感じたのは、このオケに対するひいき目なんでしょうか？　　なお、先にこれを聴いたので、ムラヴィンスキーの同じ曲をさすがに　立て続けには聴き通せませんでした。）それから、弦楽器の響き、これも独特の美しさをもつ響きで、厳しい、硬質な音でありながらも透明感を失わないムラヴィンスキーならではの音響なのですが、それがどうもこの曲の響きとして異質な感じがするというか...... アクセントの付け方や、ブロック構造の間をつなぐパウゼの「間合い」なんかも、気になりだすと気になってきました。なんでなんでしょうか。結局何も明らかになっていませんが、とりあえずそういった印象です。
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まだムラヴィンスキーですみません。　投稿者：kaga 　投稿日：10月26日(火)18時55分13秒

遅まきながらムラヴィンスキーのブルックナー、9番を少し聴きました（後に書く理由で全曲通して聴く力が残っていませんでしたが）。やはり凄い演奏ではあるのですが、違和感がありました。なぜなんでしょう。まだうまく言葉には出来ません。非常に即物的なレベルですが、一つ感じたのは、オーケストラの出す音色自体が、こちらの考えているブルックナーのイメージにそぐわないのかなぁということ。これは単にロシアのオケだから、とか言うだけではなくムラヴィンスキーの演奏のしかた自体に感じるものと思います。まず金管の独特の響き、これはどちらかというとオーケストラ自体の特質というか、楽器の性質によるものかも知れません。これが、チャイコフスキーやベートーヴェン、シューベルトなんかをムラヴィンスキーで聴くときにには、むしろあるいは壮絶な、あるいは味わい深い表現を作り出す方向に、プラスに作用しているように感じていました。が、ブルックナーの、この9番にだけは似つかわしくないように思えてしまいます。（これはちなみに、名演と名高いジュリーニ & シカゴ響の演奏でも感じたことで、　CSO、レニングラードともに有名なトランペット奏者が非常に目だつ音を　出しますが、そのトランペットに特に違和感を感じます。案外この辺が原因かも）
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地震見舞い　投稿者：楽古堂 　投稿日：10月25日(月)09時38分48秒

今回の新潟中越地震にあわれた、シューリヒト・ファンの皆様に、お見舞い申し上げます。現地に、電話が繋がりませんでした。小生も、ほとんど眠れないような不安な一夜を過ごしました。日常生活では便利な携帯電話も、地震災害の時の危機管理の道具としては、ほとんど用をなさないことを痛感いたしました。

RE:ヘンスラーの贈物？　投稿者：なべ　投稿日：10月25日(月)07時52分38秒

お知らせありがとうございます。ヘンスラーは、年末のセット物が無事出るとすれば、これらのラインナップも期待できそうですね。もしかして、ALTUSのVPOシリーズなどを見て、シューリヒトの購買層がかなり厚い事に気付いたのかもしれませんね（希望的観測）。

ヘンスラーの贈物？　投稿者：広島の 　投稿日：10月24日(日)22時11分22秒

久しぶりにヘンスラーのHPのシューリヒトのページを覗いてみると、なんと！以下のCDはLieferbarとなっているではありませんか！①ﾍﾞｰﾄｰｳﾞｪﾝ/Sym2,7　②ﾍﾞｰﾄｰｳﾞｪﾝ/Sym9,ｺﾘｵﾗﾝ　③ﾌﾞﾗｰﾑｽ/Sym2　④ﾌﾞﾗｰﾑｽ/ﾄﾞｲﾂ・ﾚｸｨｴﾑ　今後の予定として、発売の目途たたずの中から①ﾌﾞﾙｯｸﾅｰ/Sym4　②ﾌﾞﾙｯｸﾅｰ/Sym5　③ﾊｲﾄﾞﾝ/Sym95,100,ﾁｪﾛ協　④ﾜｰｸﾞﾅｰ/前奏曲集　⑤ﾓｰﾂｧﾙﾄ集（2枚分でﾊｽｷﾙの名前も見える）　⑥R.ｼｭﾄﾗｳｽ,M.ﾚｰｶﾞｰ他　⑦ｼｭｰﾏﾝ・ﾒﾝﾃﾞﾙｽｿﾞｰﾝ集　も期待をもたせる表現になっております。以前ﾌﾞﾙｯｸﾅｰ交響曲集やﾓｰﾂｧﾙﾄ交響曲集、ﾊﾌﾅｰ・ｾﾚﾅｰﾄﾞなど速報でこのBBSに紹介したものの、発売無期延期みたいなことになり、大変残念に思っておりました。またもや？の心配はありますが、期待して待つのも楽しいこと、ですよね。

RE:ムラヴィンスキーをめぐって　投稿者：なべ　投稿日：10月23日(土)11時57分24秒

>クレンペラーに関しては、晩年はどちらかというと >厳格さより、彼なりの独特のスタイルではあれ、溢れてくる >曲への愛情に充ち満ちていて、そこが一番聴き所のように感じています。おっしゃる通りです。筆が滑りました。クレンペラーの厳格さは１９５０年代前半までの特徴といった方が適切でした。テスタメントで聴くモノラルの方のモーツァルト後期交響曲と本家ＥＭＩから出ているステレオの同曲集では、その違いがはっきりしていますね。
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ムラヴィンスキーをめぐって　2　　投稿者：kaga 　投稿日：10月23日(土)11時43分42秒

お二人のご意見を読ませていただいて、まずなべさんの >「作品に対する「愛」はあれども、それを安っぽい >「共感」に堕すまいぞ、という冷徹な決意というのはとても良くわかるなぁ、と思いました。ただ並記されているクレンペラーに関しては、晩年はどちらかというと厳格さより、彼なりの独特のスタイルではあれ、溢れてくる曲への愛情に充ち満ちていて、そこが一番聴き所のように感じています。もちろんムラヴィンスキーもクレンペラーも楽古堂さんのおっしゃる > 凡人にも自然な呼吸が可能な音楽ではないと思います。やはり、恣意的に（クレンペラーも単に身体的な問題ではないですよね、あの遅さ）自然な呼吸、素朴な感情の動き、常套的な表現を不可能にするような造形のし方を選択した上で、何を聴かせるか、ということを目指している、というのは感じます。決してシューリヒトが素朴、常套的と言っているのではないです、おわかり頂けると思うのですが。
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ムラヴィンスキーをめぐって　1　投稿者：kaga 　投稿日：10月23日(土)11時32分20秒

話題の種をふっておいて、なかなか書き込みできずに済みません。まずは近頃しばらく聴いていないムラヴィンスキーの9番を聴き直さねばと、思っているのですが、残業続きできちんと聴き直す時間がもてず...... でも、大好きなムラヴィンスキーのあの厳しい指揮ぶりで、ブルックナーで最も厳しい空気をまとった9番を演奏しているにもかかわらず、なぜ微妙な違和感を感じるのか、と言う長年の疑問をみなさんのご意見をヒントに解き明かすチャンスですね。で、まだ聴き直していない上での、と言うことを前置きしながら、私はムラヴィンスキーの >「何か」 >「意図的に切り捨て」　る芸風について（うまい表現ですね。確かに、タイトな造形に、先鋭で厳しい音響に敢えて表現を絞り込んでいこうとする強力な意志を感じます）、 > 人間的な要素の不足とは、感じていないんですね。最もこれは「人間的」という言葉のニュアンスの問題だけかも知れませんが、ムラヴィンスキーの演奏からは、タイトなだけでなく、何か強烈な生々しさを感じるというか、感情.....と言っていいのか、意識と言っていいのか、とにかく極度の緊張や、反対に強烈な高揚感などが次々に襲ってきて、それはやはりもの凄く人間的なものを感じる、冷たい演奏とは決して言えないものを感じます。例えばベートーヴェンでは運命だとか、ブラームスの4番、ワーグナーの演奏など。
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「意図的に切り捨てられた」「何か」　投稿者：なべ　投稿日：10月22日(金)08時53分3秒

　上手く言えないのですが、ムラヴィンスキーには「作品に対する「愛」はあれども、それを安っぽい「共感」に堕すまいぞ、という冷徹な決意」が、あった様に思います。晩年のクレンペラーが、設計図の厳格な解読者としてのスタンスを維持した様な、そうした姿勢がムラヴィンスキーの場合には、若い頃から支配的であった感じがするのです。　かつて、ムラヴィンスキーのやり方を長らく身近で見続けていたザンデルリングが「あの厳しさが、彼の長所であり、また短所でもある。晩年まで一貫して変化のない老成のない音楽作りというのは驚異的ではあるが…」という内容の発言をしていました。そういう事かなあと思います。　頭の極端に良い音楽家の場合、余り老成というのが重要視されないみたいですね。カラヤンとヨーフムを比べた場合、出発点はともかくとして、最晩年のあり方は全然違います。とはいえ、「天才的」という点では他に類を見ないフルトヴェングラーは、明らかに１９５０年代には「老成」しています。それも他の人よりもかなり早い年齢で（普通は７０代以降ですね）。聴力を失わないまま、フルトヴェングラーが完全に大成した姿を見せてくれていれば、どんなにかすばらしい世界が待ち受けていたでしょうか。シューリヒトは、その点、音楽家としての完成形態を我々に示してくれていますね。有り難い事です（皆さんはシューリヒトの全盛期を何時だと思いますか？）。　若い人の「恣意」と、成熟した老年者の「工夫」は、質的に異なります。前述のザンデルリングも、晩年の演奏は「老成」というに相応しいものでした。ザンデルリングの言う通り、ムラヴィンスキーは自分の「当初」のスタイルに固執しすぎたのかもしれません。彼の全盛期は、明らかに晩年ではなく、１９６０～７０年代です。オーケストラのレベルが経済的にも維持できなくなるソ連邦崩壊以前に彼が死去したのは、ある意味で幸せだったかもしれません。晩年の彼の音楽は、自らが作り上げたあの「鉄の楽器」に大きく依存していたのですから。
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ムラヴィンスキーという分水嶺・２　投稿者：楽古堂 　投稿日：10月22日(金)08時32分34秒

素朴な印象です。僕には、彼が西のシューリヒトと真の意味で並び立つ、東の天才に思えるのです。『第９』は、申し分のない名演。悽愴な黙示録的世界。深い瞑想。しかし、シューリヒトのように、何度も聞きたいという気持ちにさせません。温かみとぬくもり。人間的な要素の不足でしょうか？普通の人間には、酸素濃度の希薄な成層圏の音楽。シューリヒトの『第９』も、ムラヴィンスキーと同等に孤高深遠。そうでありつつ、凡人にも自然な呼吸が可能。僕の感想の理由は何なのでしょうか？

ムラヴィンスキーという分水嶺・１　投稿者：楽古堂 　投稿日：10月22日(金)08時15分3秒

kaga様へ。なべ様へ。「インテンポ」という一つの尺度だけでも、音楽と指揮者の好悪は、かなり整理されるものですね。ムラヴィンスキーのブルックナーが、演奏の評価の分水嶺に位置しているように思えます。kaga様の「好きになれなかった」理由と、なべ様の「意図的に切り捨てられた」「何か」を、もう少し言葉にして説明して頂けますでしょうか？1980年ステレオ録音の『第９』はお聞きになっていますか？小生のものは、OLYNPIA｢THE MRAVINSKY LEGACY｣ OCD 5002。

RE:インテンポ　投稿者：なべ　投稿日：10月21日(木)00時55分57秒

　確かに、インテンポか否かという事は、作品を解釈する上で、一般に言われているほどに支配的な要素ではないと思います。私の印象では、一般に「インテンポ」という際には、kagaさんおっしゃる「爆演（テンポや強弱の揺れが恣意的に極端な演奏）」に対する対極表現として用いている様に思います。それで、場合によっては、彫りが浅く「物足りない」演奏を表する際に用いられる様です。　ラベルのボレロの様に、作曲者自身が「最後までインテンポで」と指定した場合はともかくとして、一般には演奏者による全体解釈と部分との関連が問題とされるべきで、実際に特定の部分を「インテンポ」で演奏したか否かを独立して取り上げたり、あるいはある作品全体を振幅を押さえた解釈で通した事を「抑揚がない」演奏と同一視する事は、避けるべきでしょう。特に、シューリヒトの場合は、恣意的な抑揚でイントネーション（言い過ぎをおそれずに言えば「小細工」）を付けなくても、充分に雄弁に音楽が生きている訳ですから。　ところで、振幅の幅のあるブルックナーの演奏でも、フルトヴェングラーとクーベリックではかなり色合いが異なる様な印象を持っています。とはいえ、バーンスタインあたりと比較すれば、同一カテゴリーに入れざるを得ない訳ですが。　また、ムラヴィンスキーの場合は、（非常に好きな音楽家なのですが）足し算引き算の解答としては他と比べても非常にレベルの高い正確な水準なのですが、もう少し何かあっても良いのではないかと思う時があります。特にベートーヴェンなどのドイツ人作曲家の演奏を聴く際に、そういう印象が強いです。彼の場合、我々が期待する様な「何か」を、意図的に切り捨てていたのだと思いますが。
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インテンポ　投稿者：kaga 　投稿日：10月20日(水)18時05分12秒

ブルックナーの音楽はインテンポで、と言うのを額面通りにとらえるのには私も疑問を持っています。そもそも、そういう発言をしたとされるヨッフムもシューリヒトも、テンポを動かさない、と言う意味でのインテンポとは全く言えない音楽作りですね。適切な言い方が見つかりませんが、要は必然性のないテンポ、ディナーミクの大きな動きなど、余り大振りな演出は避けるべきだ、という程度のもので、曲想の変化にあった自然な感興の盛り上がりは、あって然るべきという態度なのかなという風に感じています。私は、特に6番、8番、あと1番あたりなど、かなり劇的な演奏にも耐え得る、というか劇的な演奏であれば、それでまた新たな魅力が発見できるような包容力がある音楽だと感じています。この辺の曲は、それこそフルトヴェングラーやクーベリックの演奏だとか、あるいはムラヴィンスキー、スヴェトラーノフなどのロシアの指揮者あたりの演奏でも非常に魅力的なものがたくさんあります。それも奇抜さとか「爆演」とか、そういう次元ではなくて。楽古堂さんが得意でないとされているチェリビダッケのブルックナーも、だいたいは面白く聴いています。ただ、これもまたごく個人的な感じ方ですが、9番については激しい味付けを出来れば避けた演奏の方が好きです。バーンスタイン／WPとかムラヴィンスキー、また最近ではデイヴィス／LSO（激しい系ではないですが）などの演奏は、独特のスタンスで面白くはあったのですが、好きにはなれませんでした。そのくせ、やはりかなり劇的なアプローチと思えるシューリヒトのバイエルン盤とか、同じWPでもジュリーニ盤なんかは大好きなのが、自分でも良くわからないところですが..... 長くなりました。
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ブルックナーとインテンポ・３　投稿者：楽古堂 　投稿日：10月20日(水)10時46分30秒

この点で僕は、宇野功芳氏と別の立場になります。氏の批評活動は、僕達に朝比奈隆やクナッパーツブッシュの価値を、明らかにしてくれました。しかし、彼らの演奏のみを、ブルックナーの唯一絶対の規範とする必要はないと思います。もっと自由な鑑賞の態度があっていい。自分が感動するかが重要。「インテンポ」は、必要十分条件ではありません。ある指揮者には、その演奏効果をあげるために、必要条件であったということだけだと思っています。フルトヴェングラーの「第７」に感動。チュリビダッケの「第８」は僕には不可解。

ブルックナーとインテンポ・２　投稿者：楽古堂 　投稿日：10月20日(水)10時35分27秒

それは、ある指揮者の、ある時期の演奏について、十全な感動のある世界を生み出しています。オーケストラの音色や演奏能力との適性もあると思います。しかし、指揮者の解釈の多様性を許容する深さが、ブルックナーの交響曲にはあるのではないでしょうか？シューリヒトは、オーケストラの持ち味を、その時々で十分に生かし、ブルックナーの解釈を、音にしていったように思います。金科玉条とされる「インテンポ」よりも、自然に感動が高まる演奏がそこに成就されています。「第５」は、指揮者とオーケストラの個性の最良の出会いの一つでしょう。

ブルックナーとインテンポ・１　投稿者：楽古堂 　投稿日：10月20日(水)10時25分37秒

シューリヒトのブルックナーの魅力を、他のファンに説明することは難しいですね。豊麗でも端麗でも、辛口でも甘口でもない。黄金の均衡。「親近感」があるとともに、人間として、とてもここまでは辿り着けないだろうという「疎外感」さえ覚える高潔さ。「若さ」を客観的に表現する「老い」の深い知恵。少なくても、シューリヒトのブルックナーで明らかになるのは、いわゆる「インテンポ」は、ブルックナー演奏の絶対的な条件では、ないのではないということです。いくつかの演奏が、その証明になります。「第５」もそうでしょう。

(無題)　投稿者：kaga 　投稿日：10月19日(火)12時50分3秒

私も「親近感」「若さ」という言葉に同感です。やはり、重厚で荘厳というイメージがあったこの曲を、これだけ自在に溌剌と演奏して、それでいて（人によっては、ある、と言われるかも知れませんが）ブルックナーの音楽としておかしい、と言った違和感なく、曲の新しい魅力を次々と明らかにしていく、目の醒めるような思いで聴きました。繰り返しになりますが、これだけテンポの変化を多用し、強烈に音楽を隈取った指揮をする人と思っていなかったので、シューリヒトのイメージを一新するという意味でも驚きの多かった演奏です。

ブルックナー交響曲第５番　投稿者：楽古堂 　投稿日：10月18日(月)11時33分22秒

KURO様へ。「親近感」という言葉に共感を覚えます。第５は、対位法の厳格さもあって、宗教的な厳粛さを強調するという解釈が多いようです。シューリヒトがここでしているのは、第４の後に来る交響曲としての、若さの側面の強調ではないでしょうか？宗教という神への愛という問題はあるとしても、それと世俗の少女への恋愛のはざまで悩む若者の懊悩の方が、親身に感じられます。女性への「愛の苦しみ」は、万人に共通の体験。親近感があります。Kaga様は、お若い時に聞かれたようですが、感想は如何でしたか？

ブルックナー、および脱線　投稿者：kaga 　投稿日：10月17日(日)17時34分13秒

相当長いことROMばっかりでしたので久しぶりに書き込みます。この録音を初めて知ったのは、学生のころ調査実習で行っていた地方都市の図書館で、視聴コーナーにもぐりこみ、DGの150年記念箱を見つけて「おお、シューリヒトの5番がある！」とびっくりして資料読みをサボって聴き通した、という思い出があります。聴いてもっとびっくりしました。その後さまざまなライヴ音源が復刻されましたが、私にとってはそれらによってシューリヒトのイメージを一新させられたその、はしりだったのがこの5番です。こういう録音は、Altusのような企画力のあるレーベルが発掘するのもいいのですが、出来ればいつでもカタログに載せて置いてほしいです。ところで、そのこととも関係があるのですが、その図書館でシューリヒト以外の指揮者の名演奏も聴きまくったうちのひとつ、クレンペラーのウィーン･フィルとの一連の録音が TESTAMENT から復刻されるようです。運命&未完成はシューリヒトと同時にAltusから出る予定が中止になりましたが、それも含め、ジュピターやマーラーの9番、ワーグナー、そしてブルックナーの同じ5番など。シューリヒトの聴き比べも楽しみです。

ブルックナー第５番。　投稿者：ＫＵＲＯ 　投稿日：10月17日(日)09時40分39秒

みなさん、こんにちは。この曲に初めて接したのは、福岡でのコンサート・ライヴ。演奏はアバド/ベルリン・フィルでした。とにかくゴツゴツとした肌触りで、力で押していく感じでした。そしてやたら金管が吼えるので、この曲はなんて壮大な・・・といった印象をどこかで持っていました。でも今回、シューリヒト/ウィーン・フィルでの演奏を耳にして、全くそれとは違ったものとなりました。（こんなにも自在なテンポでしかも要所々はきっちり押さえた演奏は稀有だと思います）それにしてもシューリヒトの指揮振りに若々しさを感じたのには驚きでした。第８番や第９番では神聖な（そして深遠な）ものが随所に見受けられて、ただただ凄いといったところがありましたが、この第５番ではそれとは違うもっと親近感の持てるもの（うまく表現できませんが）を感じてしまいます。私はグラモフォン盤は持っておりませんので、音質の差異はわかりませんが、この年代にしてはまずまず申し分のない音ではないでしょうか。もちろん買い直す必要があるかどうかは個人の判断でしょうけれども。いずれにせよ、このＣＤはシューリヒトの真髄を知る上で貴重な一枚であることは確かなようです。間違いなく、シューリヒトが「淡麗辛口」なだけの指揮者だとする一面的な認識（けっこう私の周りにもこういった考えをもった人間が多いのですが）を完全に払拭してくれることでしょう。
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エロイカ第２楽章・２　投稿者：楽古堂 　投稿日：10月14日(木)16時14分8秒

クラウス氏に、反対しているのではありません。ドイツ哲学の最高峰ヘーゲルの「純粋精神」に、あえて固い軍事用語の「撤退」を対比させた彼。祖国の分裂と混乱を、憂うる気持ちが明らかです。故郷喪失者シューリヒトにも、同じ気持ちがあったでしょう。その彼が、悲劇の時代にエロイカの終楽章を、純粋精神の勝利として歌い上げる。何が、今、守るべきものなのか。ナチスに蹂躙されたオーストリアの音楽家達の感動が、比類なく高まっていくのも当然なのでしょう。

エロイカ第２楽章　投稿者：楽古堂 　投稿日：10月14日(木)16時01分56秒

なべ様へ。いち早い反応を、ありがとうございます。ウィーン・フィル版は、第二楽章が名演ではないでしょうか？「この純粋精神と音楽の究極の領域においては、単なる装飾的、情熱的、絵画的等々のすべての要素は、撤退を余儀なくされている。特に葬送行進曲においては、ある新しい高みが付与されている。」（クラウスの解説）。これに賛同しつつ、十日前の８月13日に、東独政府によって築かれた、東西ベルリンを隔てる壁へのシューリヒトの悲しみが、胸に迫ってきます。フルトヴェングラーらの歴史的名演と、等しい価値を有すると考えています。

RE:エロイカ第４楽章・２　投稿者：なべ　投稿日：10月14日(木)15時24分12秒

　先の私の感想は、それはもうＢＰＯですから、音の張り・反応の早さなど、本当なら文句はないのですが「シューリヒト・ＢＰＯというコンビならもっとやってくれても良いのではないか」という無い物ねだりです。フランス国立管弦楽団やウィーンフィルの様な頻繁に競演している楽団と比べると、一体感に欠ける印象が否めないというところです。これはこれでかなりの名演ですが、一枚だけ選べと言われたら、私なら躊躇なくフランスのものを採ります。　さて、ALTUSから出たブルックナーの第五は、グラモフォンの一九九一年のマスタリング盤よりも細部で解像度が上がった一方、少々勢いが失われている様な印象を持ちました。買い直す価値があるかは微妙なところかと。同時に出たフルトヴェングラーの方は、ＴＡＨＲＡと少々印象が異なりますが、私は、今回の方が好きです。　以前お話のあったＢＭＧから出ているＳＡＣＤですが、ようやく聴きました。特にミュンシュ指揮のオルガン交響曲で音割れがないのにはビックリしました。逆に言えば、これまでのＢＭＧのレコード・ＣＤの発売には本当のマスターテープが利用されていなかったという事が明らかになった訳ですね。
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エロイカ第４楽章・２　投稿者：楽古堂 　投稿日：10月14日(木)14時55分35秒

toshiharu様へ。なべ様へ。シューリヒトとウィーン・フィルとの1961年８月23日のサルツブグル音楽祭での同曲のライブ演奏（ORFEO C 538 001 B）と聞き比べてみました。ゴットフリート・クラウスが、終楽章を「燦然たるポリフォニックな傑作」と評価しています。音楽の見通しての良さという点では、共通しています。しかし、フランス国立歌劇場版の感想を冬の荒野のようとすれば、こちらは緑濃い豊潤な沃野。印象が異なります。ＢＰＯ版は如何でしょうか？

色々　投稿者：なべ　投稿日：10月12日(火)18時28分37秒

ＫＵＲＯさまへテンシュテット、早速聴いてみました。確かに、張りのある輝かしい響きです。いずれＥＭＩのクリスマスボックスで一括して出されるだろうと思っていたのですが、こういう発売の仕方をするとは予想もしていませんでした。楽古堂さまシューリヒトのエロイカは、ＢＰＯとのよりも、フランス国立管弦楽団との方が好きです。「清涼な解放感」とは言い得て妙ですね。ＢＰＯとの方は、少々無骨な感じがします（正規音源からＣＤ化されれば印象も変わるかもしれませんが）。
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RE:エロイカ第４楽章　投稿者：toshiharu 　投稿日：10月12日(火)16時05分54秒

楽古堂さまそうですね。この演奏は、素晴らしいです。ぐいぐい進んでいくところは何とも言えないです。貴重なステレオでのベートーヴェンでもあります。

エロイカ第４楽章　投稿者：楽古堂 　投稿日：10月11日(月)11時55分41秒

気分が良いのでもう一枚。シューリヒトを一日に二曲！集中力が持続しない僕としては、珍しいこと。1963年パリでのライブ。フランス国立管弦楽団。録音が良い。各楽器の分離が鮮明。音像に奥行き感がある。良くある力任せの垂直方向への上昇ではない。水平方向に視野が、どこまでも拡大していく。空気の透明な高い山頂から、下界を見下ろしているよう。清涼な解放感。作曲者のアレグロ・モルトのモルトの指定が生きる。（LIVING STAGE LS 1037）

誕生日とベルリン・フィル１９６４年　投稿者：楽古堂 　投稿日：10月11日(月)11時07分41秒

シューリヒトの『ブラハ』を聴きました。ベルリン・フィル。1964年10月7~9日。（VIRTUOSO 94008）。録音もクリアー。透徹した演奏を再現。病苦の指揮者の精神の明晰と晴朗。強靱な低弦に金管の妙技。この年も、管弦楽団の絶頂期の一つなのでは？小生、この11日で49歳。厄年ですが、一所懸命に生きようと思っています。1964年の10月10日から東京オリンピック開催。しかし、中国は文化大革命。ベトナムのトンキン湾事件。キング牧師がノーベル平和賞受賞。戦争と平和を思う一日。

テンシュテットとベルリン・フィル。　投稿者：ＫＵＲＯ 　投稿日：10月10日(日)20時53分2秒

みなさん、こんにちは。一昨日、ＣＤショップを覗いたらタワーレコード・新星堂・山野楽器の共同企画による「アポクリファ・シリーズ」なるものが登場していました。（レコード業界も大変なんだなーと思わず考えてしまいましたが）その第１弾として今回発売されていたのがテンシュテットもの。今、シューマン「ライン」とメンデルスゾーン「イタリア」を聴いているところですが、このころのベルリン・フィルはすごく輝いていたんですね。シューマンなんかすごく熱い演奏だと感じました。こういった良質のＣＤを出していただけるならば今後も頑張って欲しいものです。なお、できればシューリヒトのものも企画・発売していただけると本当に有り難いのですけれど。
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バロックのシューリヒト　投稿者：楽古堂 　投稿日：10月 1日(金)08時41分14秒

なべ様へ。お久しぶりです。相変わらずＣＤを、たくさんお聞きになっていますね。こちらこそ、いろいろと教えて下さい。今後ともよろしくお願い申し上げます。酷暑の夏は、シューリヒトのヘンデル、バッハなどのバロックで涼をとっておりました。凛然とした演奏に、海の微風のような清涼感がありました。

おひさしぶりです　投稿者：なべ　投稿日： 9月30日(木)09時20分34秒

楽古堂さま　久しぶりにお会いして安心致しました。　今後ともよろしくお願い致します。　竹本健治著『トランプ殺人事件』の解説、明日にでも読ませて頂きます。

近況の連絡など。　投稿者：楽古堂 　投稿日： 9月30日(木)08時47分52秒

皆様へ。ご無沙汰しております。風が秋めいて参りました。如何お過ごしでしょうか？予備校の講師として、多忙な夏期講習の時期が、ようやく終わりました。さて、竹本健治著『トランプ殺人事件』創元推理文庫の解説の文章「すべてのゲームの終わりに」を、小生が本名で担当しております。９月２４日の発売です。書店の棚に並んでいれば、ご一読を頂ければ幸甚です。なべ様が紹介している、ウィーン・フィルとのブルックナー第５は、高潔にして気品のある演奏。王のような慈愛と威厳。

フルトヴェングラーのSACD　投稿者：なべ　投稿日： 9月28日(火)16時14分58秒

　Dreamlifeからフルトヴェングラーの戦時中のライブ録音がＳＡＣＤで発売される様です。この会社は先日ムラヴィンスキーの未発表音源を探し出して発売していましたから、おそらくはロシア側に残されたテープからの発売であろうと思われます。値段は一枚３０００円と安くありませんし、今回の発売は六枚だけですが、ヒストリカルのＳＡＣＤ化がようやく始まりつつある様です。　フルトヴェングラーといえば、一九四二年の初出の第九もお目見えするそうで、私個人としてはこちらの方に期待していますが、Archipelから発売という事ですので、枯れた音になってしまうのでしょうね。　今年の年末は、ヘンスラーから例のシューリヒトの組み物も発売されるはずですし、かなり嬉しい気分で迎えられそうです。

ＲＥ：廉価ハイブリッドSACD　投稿者：なべ　投稿日： 9月26日(日)13時11分31秒

>予想以上の出来栄え >音色の艶やかさが鮮やかに蘇った期待してしまいますね。はやく聴いてみなくては。　ＳＡＣＤとＣＤでは、そんなに一聴して分かるほどの違いはないと思うんです。ただ、私の経験から言うと、ＳＡＣＤはＣＤよりも聴き疲れしません。とはいえ、現在の動向を見ているとＳＡＣＤの全面的普及以前に次世代ＤＶＤが登場しそうです。私は、前のＣＤプレイヤーが壊れた際に、「えいっ」と思って買ってしまいましたが、今になって考えてみると、必ずしも必要不可欠という訳でもないですね。
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廉価ハイブリッドSACD。　投稿者：ＫＵＲＯ 　投稿日： 9月26日(日)11時52分34秒

なべさまへ。本当に安く手に入るようになりましたね。私の所有するプレーヤー（SACD対応ではもちろんありませんが）でも、確かに格段に音質が違うことがわかります。今回のＲＣＡからの発売分、いずれも既に耳にした名演ばかりなので購入を一時ためらっておりましたが、例のタワーレコードで何枚か買ってしまいました。目下、ハイフェッツ/ミュンシュのヴァイオリン協奏曲とモントゥー/ボストン響によるチャイコフスキーの「悲愴」を聴き終えたところですが、ほんとうに予想以上の出来栄えです。特にハイフェッツのメンデルスゾーンは旧盤よりヴァイオリンの音色の艶やかさが鮮やかに蘇った印象を受けました。この調子でどしどし出して欲しいものですね。

ＣＤショップ　投稿者：なべ　投稿日： 9月26日(日)10時56分23秒

>一番上の階のしかも奥の方　奥の方まででも来て買う執念がある人種と思われているのでしょうか。店側からすれば、「入り口にクラシックコーナーを設けて、ハイドンを流していても、店の中にお客は入ってこない」という事なんでしょうね。東京・横浜でもどこも奥の方の隅っこですから、慣れっこですが。　そういえば、最近ヒストリカルのハイブリッドＳＡＣＤがＲＣＡ（輸入）から廉価（一枚１５００円くらい）で大量に出ましたね。私も予約はしてあるんですが、まだ入手していません。既にお聞きになった方おられますでしょうか。あのくらいの値段なら大量に買えます。今度ポリドール系から出る国内版のシリーズは一枚３０００円とかいって、とても手が出ませんが。

ＣＤショップのリニューアル。　投稿者：ＫＵＲＯ 　投稿日： 9月25日(土)17時34分48秒

みなさん、こんにちは。福岡・天神にあるタワー・レコードが場所を変えてオープンしました。売り場も３階～５階のフロアに及んで広がりました。ただ、残念ながらクラシックのコーナーは予想通り一番上の階のしかも奥の方になってました。だいたい東京の方のＣＤショップでもそうですが、クラシック部門ってそんなに地味なのでしょうか？もうすこし日当たりの良い場所（言葉が適当ではないかとおもいますけれど）であっても良いのではないかと感じます。ところで、最近発売のＣＤでカッチェン/コンヴィチュニーによるブラームスのピアノ協奏曲第１番（WEITBLICKレーベル）はなかなか聴き応えがありました。とにかく音質が当時のものとしては良いので臨場感あふれる演奏が楽しめました。

ウィーン・フィル１５０年記念ボックス　投稿者：なべ　投稿日： 9月16日(木)20時43分30秒

>どのような内容のものだったのでしょうか。きっと高価だったのでしょうね。　ボックス全部を買えば確かに高価ですが、輸入盤でもその後出た国内版でも分売されましたから、それほど大変でもありませんでした。内容はＶＰＯと関連する指揮者９人のＣＤからなっていたと思います。カラヤン・バーンスタイン・シューリヒト・クレンペラー（このシリーズの第一弾で発売予告が取り消された演奏です）・クナッパーツブッシュ（このシリーズで既出）・クレメンスクラウス・リヒャルトシュトラウス・ワルター（このシリーズで一部既出）・フルトヴェングラー（これだけ二枚でした）・ワルツ集（ベームなど）くらいを覚えています。あと一人二人あったかもしれません。ラインナップを見ていると、いずれどれもこのアルタスのシリーズで出直すだろうというものばかりで、余り気になさる事もないでしょう。　さて、肝心のシューリヒトの演奏ですが、非常にすばらしい演奏です。期待して発売をお待ち下さい。当時のレコ芸の海外評論家の寄稿コーナーで「私はシューリヒトを退屈な指揮者だと思っていたが、これが全くの思い違いである事を認識した」という誉められかたをしていたのを覚えています。
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喜び！Ａｌｔｕｓのウィーン・フィルシリーズ　投稿者：ＫＵＲＯ 　投稿日： 9月16日(木)20時11分55秒

ＮＤＲシリーズ第２弾は（ある程度の予想はしていましたが）本当にガッカリでした。テンシュテットあたりはまだ許せるとしても、フルベンを出すぐらいなら（フルベン・ファンには申し訳のない言い方ですが）シューリヒトが一枚ぐらい出ても不思議じゃないと思うのですが。そんな中、いまや唯一といってもよい感じのＡｌｔｕｓレーベルからブルックナー第５番（１９６３年２月２４日ライヴ）が登場するようです。まさにこれは朗報といってよいのではないでしょうか。なお、この録音については以前グラモフォンから出た「ウィーン・フィル１５０年記念ボックス」とやらいうもののなかに含まれていたとのことですが、どのような内容のものだったのでしょうか。（きっと高価だったのでしょうね。）ご存知の方がおられたらお教えいただけると幸いです。
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Altus　ウィーン・フィル・シリーズ　投稿者：なべ　投稿日： 9月16日(木)20時06分17秒

以下の様なラインナップだそうです。再発が多く、余り新味のない印象です。それでもシューリヒトを出してくれる事に感謝しましょう。ブルックナー：交響曲第５番(1963/02/24)／シューリヒトシューマン　ピアノ協奏曲（１９６３）・ブラームス　交響曲第１番（１９５４）／バックハウス　ベームベートーヴェン：交響曲第3番『英雄』・マーラー：さすらう若人の歌（１９５２／１１／３０）フルトヴェングラー

Re: 残念　EMI　NDRシリーズ第2弾　投稿者：toshiharu 　投稿日： 9月15日(水)20時43分53秒

なべさん＞＞シューリヒトは無い様です。どうしてでしょう…。フルトヴェングラーや朝比奈の再発する暇があったら、シューリヒトの新出音源出したらいいのにと思いますが。第三弾まででしたっけ？　何だか危ない気がしてきました。出るのでしょうか。＞うむむ、これは残念です。期待していたんですけどねぇ、、、 -- CMN v0.46β --

残念　EMI　NDRシリーズ第2弾　投稿者：なべ　投稿日： 9月15日(水)16時04分1秒

シューリヒトは無い様です。どうしてでしょう…。フルトヴェングラーや朝比奈の再発する暇があったら、シューリヒトの新出音源出したらいいのにと思いますが。第三弾まででしたっけ？　何だか危ない気がしてきました。出るのでしょうか。テンシュテット / ベートーヴェン第7番＆ジュピターセル / ブラームス第4番＆モーツァルト第40番朝比奈 / アルプス交響曲フルトヴェングラー / ブラームス第1番＆ハイドン変奏曲イッセルシュテット / ドヴォルザーク第7番＆新世界イッセルシュテット / チャイコフスキー後期交響曲集マルケヴィッチ / 『海』『ダフニス』『パラード』『バッカス』イッセルシュテット / ワーグナー管弦楽曲集エッシェンバッハ、バレンボイム／ベートーヴェン：ピアノ協奏曲　１・３番シュミット=イッセルシュテット・マガロフ／リスト：ピアノ協奏曲第2番・チャイコフスキー：ピアノ協奏曲第1番

Re:魔法のバゲット　投稿者：修理人 　投稿日： 9月14日(火)17時38分57秒

なべさまお返事をありがとうございます。＞残念ながらありませんでした。そうでしたか。フルネさんなら、なにかあるのではないかと期待したのですが。

Re:魔法のバゲット　投稿者：なべ　投稿日： 9月13日(月)06時39分6秒

修理人さま >シューリヒトに対する言及　残念ながらありませんでした。著者はあまり興味の広い方ではないらしく、内容は網羅的とは言えません。せっかくフルネにインタビューできる立場にありながら、質問は偏っている印象があります。当時の「フランス」音楽界に興味がある方でないと、ちょっと…。

Re:魔法のバゲット　投稿者：修理人 　投稿日： 9月13日(月)00時09分54秒

なべさんこんばんは。『魔法のバゲット－マエストロジャン・フルネの素顔－』には、シューリヒトに対する言及はありましたか？買おうかどうしようか迷ってます。

魔法のバゲット　投稿者：なべ　投稿日： 9月12日(日)12時34分46秒

　遅まきながら、野平多美『魔法のバゲット－マエストロジャン・フルネの素顔－』（全音楽譜出版社、四六判・224頁・定価2,100円）を読了しました。アンゲルブレシュトとフルネの関係など、興味深い話が色々書かれていました。ご興味のある方は是非お読み下さい。とはいえ、私は紀伊国屋・八重洲ブックセンター・三省堂と回って手に入らず、結局出版社のＨＰから直接購入した口ですので、新刊であるにも関わらず入手は困難かもしれません。

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