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theta 様,このたびも素晴らしい音源を提供いただきありがとうございました。この「運命」は、シューリヒトの全ての録音で残された楽曲のなかでも、ベストの演奏の出来ではないか?、と思いました。なんと言っても第1楽章の冒頭から気迫が素晴らしいし、録音が見事にそれを捉えきっています。この前に提供いただいた、ベートーヴェンの交響曲第1番も名演でした。同曲のウィーン・フィルの演奏では、同年の11月(シューリヒトは5月)にフルトヴェングラーがHMVに録音していますが、演奏はともかく録音は楽器の明晰さで断然DECCAが私の好みになります。(ただ、HMVも最初期LPをそれなりのカートリッジ、再生装置を使うと、それはそれで結構楽しめますが・・)シェルヴィ著「大指揮者カール・シューリヒト 生涯と芸術」の252頁から、シューリヒトの1949年のパリでのことが記されていますね。記述にある第9とミサ・ソレムニスがこの録音レベルで残されていたらなあ、と感慨に浸っています。
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