シューリヒト掲示板発言 350−301(2003年)


Re:音とび 投稿者:新所沢  投稿日: 2月25日(火)20時46分37秒

HMVで申し込んでいたのが24日到着。この掲示板を見ていたので、まず、盤面チェック。
1,2,3,4、大丈夫、5,6、やれやれ。7よし。ところが8枚目。接着剤らしきものが。4センチも。再生以前に返品交換してもらうことにして発送しました。9月5日に申し込んで、どうやら、雛祭りを越えそうです。

シューリヒト:チャート情報 投稿者:aosan  投稿日: 2月25日(火)20時14分50秒

こんにちは。タワレコのクラシックチャートでは、ウィークリーチャートでシューリヒトBOXが3つともランクインしてます。上位3,4位はVirtoso、10位はScribendum。値段の差でしょうか!?とりあえず拍手です。パチパチ。

http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfRanking.jsp?PERIOD=WEEK_TOTAL&DISP_NO=002102000000

ところでシューリヒトのピアノソナタに踏み切るか迷っています・・・。あと、現代モノですね。
かつてクラシックギターのレッスンを受けていた私にとって、演奏者としての意見をいわせていただきます。
 シューリヒトは独奏楽器を操るがごとくオケを操っていると思います。和声がきちっと響いて聞こえること。それは異なる楽器の発音のタイミングがぴったりとあっていること。その要因は他ならないリズムの普遍性にあると私は思います。かつてギターの先生は「大抵の曲でぴたりハマるテンポは一つないし二つくらいしかないものだ。適切なテンポ、リズムは歌いながら見つけなさい」とおっしゃっていました。私が探していたリズムがまさにシューリヒトでした。人間の鼓動が一定のように、シューリヒトのリズムも大抵は一定を保っています。その一定のタイミングが異楽器間のタイミングとぴたりとあって然るべき和音の響きが発せられたときに、和声となって響きに感動し、響きの連続があの密度の濃い演奏表現を生み出すのではないでしょうか。
 あくまでも奏者からの視点ですが、内在するリズムに秘密があると思います。拍と拍への滑り込み方が自然で爽快。シンコペーションのきっちりとした表現。たとえばベートーベンの英雄の1楽章。曲全体は3拍子ですが、2拍でとるショック療法的な箇所があちこち登場しますよね。シューリヒトはきっちり3対2のリズムの面白さをあえてインテンポで扱うことで表現してます。多分ベートーベンもそれを狙っていたのだと思います。リズムが合うと奏者全員のリズムが合うんです。奏者のリズムが合うと、弾き手と聞き手とのリズムがあうのです。弾き手のリズムと聞き手のリズムが一致した音楽を、私は「心で聞く音楽」と呼んでいます。音楽を語る場合、音楽に節回しがどうの、宇宙感がどうの、という表現そのものに言葉が集中しがちですが、それは「耳で聞く音楽」と私は呼んでいます。「心で聞く音楽」に言葉はいりません(思いっきり語っとるやないけ)。ときどきハメを外しますがそれは実験のうちとして・・・。うーん、でもVirtosoに収録されているベートーベンの第9は確かに冷や汗。
私の言葉の意味がよく理解できない人はシューリヒトの音楽に合わせて指揮のモノマネをするように、縦長の”だえん形”を描くように一定のリズムで手を回してみてください。ちょうど強拍のところが下にくるように。ほら、ぴったり合うでしょ?快感ですよ。以前信一さまが「心のメトロノーム」という表現を使われていました。まさにそれです。
 ベートーベンの交響曲演奏では主題呈示〜展開などの切れ目でも、なんのためらいもなくサクサクと進むシューリヒト、一定のリズムを保つことによって、不思議と”主題”を聞き手の記憶に一時的に残存させ、その記憶が消えないうちに、変奏、展開部分を息の切れ目なく打ち込んでくる。たとえオイシイフレーズでも溺れずに惜しげもなくサクサクすすむ。と曲が進行すると時間と共になにか大きい建造物ができるような錯覚に陥ります。そしてクライマックスは外さない。エンディングももったいぶらずに去っていく。かっこいいですね(陳腐な表現)。
 異楽器間でもリズムとアーティキュレーションを統一しているのでリズムに統一性があります。木管でも弦でも金管でもあるときはメロディー楽器、あるときはリズム楽器なんです。オケが独奏楽器として扱っている様といったのはそうした故です。
 いわゆる一球入魂ならぬ”一音入魂”の多い演奏家の中(もう少ないかも)、曲全体を見渡し、小節というサイクルの積み重ねで曲を構築していくことを意識している演奏家もそうそういないのではないかとおもいます。

あ、若輩者がいつのまにかこんな大胆な意見を・・・。それも支離滅裂の文章。

ちなみにチャートインしているクラシックギタリストの大萩康司君は私の知り合いです。シューリヒトファンにとって、彼の音楽はまだまだ未熟と思いますが、暖かく末永く応援してくださいね。

だんだん掲示板荒しみたいになってしまいました。それも先輩方の高尚たる書き込みをどんどん過去ログへと追いやってしまっています。すみません。では。

ピアノソナタ 投稿者:信一  投稿日: 2月23日(日)21時31分57秒

修理人さん
シューリヒトのピアノソナタ聴くことができました。ずいぶんと完成度の高い魅力的な曲ですね。
僕にはシューマンの心をショパンの技法で表現しリストの香水をほんのちょっとつけた曲に聞こえました。響きが洗練され整理されているので”楷書風”と感じるのかもしれませんが、初々しいロマンティシズムに満ちていて、本当はもっと大胆にテンポを操作して演奏されるのを欲しているように見えます。
それにしても感じるのは、作曲者はなんとピアノを知っていることか!!まるでピアニストが作曲したみたいにピアノ独自の効果を十分にあげている。シューリヒトはピアノがかなりうまかっただろうと想像されます。
ピアノが弾けたら、コルトーばりのテンポルバート使って弾くんだけどなぁ

RE ブックレットに誤植? 投稿者:信一  投稿日: 2月23日(日)12時29分21秒

aosanさん みなさん こんにちは
aosanさんの書き込みを見ていたら、山野楽器から入荷したとのTEL、風邪気味で、家内に止められたのですが、買いに行ってしまいました。

まずはザハリッヒに報告します。
ブックレットの番号はAOSANさんの報告のとうりです。でもそれ以上の問題があります。
1、オーケストラ表記
真夏の夜の夢、ブラームスの4番のオーケストラ表示がバイエルン放送響ではなくSWR、SDRになっている。これは問題です。録音日はともかくこれは困ります。
2.曲目表記
ジプシー男爵序曲は初発見の音源でしたが聞いてみると、序曲ではなくメドレーです。シューリヒトの編曲かあるいはそうゆう楽譜があるのかわかりませんが、通常演奏される序曲ではありません
3.お約束が
目玉の一つにワーグナー葬送行進曲の新発見があったはずですが、入っていません!!
4.モノラル化
HMVのコメントにジークフリート牧歌等が板起こしのモノラルになるようなことが書いてありましたがちゃんとステレオになっていました。(安心)

うーん発売延期理由は装丁の不備でしたかね。
予定発売日より早かったので喜びましたが、装丁の不備のあるものを捨てるにしのびず売り出したんですかね??
EMIエンジニアのクレジット入りで発売しているにしては、ちょっとお粗末なミスがありますね。


音飛び・・・。 投稿者:aosan  投稿日: 2月23日(日)02時40分27秒

たくさん書き込みしてすみません。
シューリヒトBOXを聞きながら寝入っていてしまって、目覚めたらなんと音飛び連続で同じ箇所を機械的に何度も再生してました。Disc6のTrack15の1分過ぎあたりです(ハイドンヴァリエイション)。
盤面をみたら、糊上の付着物が(長さ1cm幅1mmほど)外周から内側方向へ”ぺとり”とついておりました。先日購入したレイカ製バランスウォッシャーで”さらさら”とクリーニングしても糊がとれるどころか拡がっていきます。何度も”ごしごし”やったらようやく付着物はとれたようです(または拡散した?)。準備万端で再生したら音飛びは解決しました。しかし、力強いクリーニングのせいで盤面にキズをつけてしまいました。取れにくい汚れです。
原因確定は難しがたいですが、紙ジャケット内側の接合分の接着剤がはみ出しておりました。それがCD側に付着した可能性が高いです。
皆様、再生前に盤面チェックはしたほうがよいかもしれません。糊にも注意です。
収納時にCD再生面とジャケット接合部分を向かい合わせにするのを避けるか、別ケースでにしたほうがよいかもしれません。
ちなみに私はあまりにも中味が素晴らしいので、3枚目を聞いた時点で、保存用としてもう1set追加オーダーしていたのでした。では。

ブックレットに誤植? 投稿者:aosan  投稿日: 2月22日(土)17時57分19秒

たびたびすみません。シューリヒトBOXのブックレットのトラック番号に誤植らしきものを発見しました。今販売店に問い合わせています。
 例えば、Disc3の「ライン」は1曲目から"5"から印字されていたり、Disc10は"49"という数字からトラック番号が振られています。印字された数字には規則性がないので多分誤植だと思います・・・。私のみた限り、Disc1,2,5,6以外は誤植が認められます。
 「輸入盤なので仕方ないか」と装丁については私は気にしてないのですが、販売店側がクレーム対応で大変かもと思い、早いうち連絡しておきました。現在、詳細を確認してもらっています。音さえ問題なければいいんですけど。
 私のせいで「商品回収」とかなったらどうしましょう・・・。保存用のためにもう1セットほしいくらいなのに・・・。
 皆様の不安をあおるようですみません。こういう書き込みってあまり良くないのでしょうかね。迷惑でしたら遠慮なく申してくださいね。まずはご連絡まで。
さーて3枚目に突入する前に飯と風呂です。ではでは。

シューリヒトBOXゲットぉっ!! 投稿者:aosan  投稿日: 2月22日(土)15時51分19秒

こんにちは。
たった今新宿より自宅に帰還し、BOXをゲットしました。皆様の夢がついに現実になりましたよ。改めておめでとうございます。
今1枚目のブルックナーから聞いてます。いや〜音についてはこれ以上は語れません。皆様の秀逸な耳でお確かめください。
楽しみにされている方のために、余計なお世話ですが、外装について一つだけ申しておきます。BOXは10枚組ですが、紙製です。プラケースは使用されていません。10枚収納用にご自宅のCD棚のスペースを用意する儀式は必要ないと思います。という私が”嫁入り準備”のため、CD棚を整理しておりましたが、ちょっと拍子抜けしてしまいました。
以上で、通信完了させていただきます。しばらく引きこもりモードに突入します。
失礼いたしました。

シューリヒトBOX入荷ぁっ!! 投稿者:aosan  投稿日: 2月22日(土)13時08分02秒

こんにちは。
たった今新宿HMV店よりシューリヒトBOXが入荷したとの連絡がありましたぁよぉ〜!!皆様おめでとうございます!!私は今から新宿へ緊急突撃体制です。まずは取り急ぎご報告まで。いってきまーす。

RE ブル9 投稿者:信一  投稿日: 2月22日(土)11時47分56秒

修理人さん
そうですか、常任指揮者の特権ですね。32年は改訂版で演奏したはず、その2ヵ月後に原典版ミュんヘン初演、フルトベングラーは2年の間に研究し、34年に原典版で演奏した。そう解釈するのが妥当ですかね。

RE 初出音源? 投稿者:信一  投稿日: 2月22日(土)11時40分15秒

aosanさん
情報ありがとうございます。
信じられない思いです。興味尽きない音源といえます。故あってCD−Rは一枚も買っていない僕ですが、これは…。
どうしよう。うろたえてしまいます。
モンテカルロとのハイドン!?どんな”実験”をしているだろう
NDRとブルックナー第7!!! 靭さと厳しさと深みに沈むシューリヒトが目に見える!!
でも、一枚2300円。メディアが30円を切っている時代に”商売”が過ぎるのでは?
音源を探し出してくる苦労はわかりますが、公開する責任を基本的に放棄した形の販売です。買い手のリスクを考えればこの値段は高すぎると僕は考えます。
アドレスを失ってしまいましたが、アメリカのサイトでWIENとのミサソレムニスのCD−Rが10ドルちょっとで売られていました。

初出音源? 投稿者:aosan  投稿日: 2月22日(土)09時54分36秒

こんにちは。たびたびすみません。大山様はじめ諸先輩方の崇高な話題を寸断してまで、私、若輩者による書き込みをするのもどうかと思うのですが、私からも新たな音源情報を・・・。
アリアCDさんのHPに記載されましたが、RARE MOTH レーベルからCD-Rによる初出音源モノがまたリリースされるみたいです。私、早速発注してしまいました。ちなみに私はアリアさんの新規会員で、回し者とか宣伝部隊とかそういったものではございませんのであしからず。同レーベルでもたぶん秋葉原の石丸さんでも入手可能かとは思います。まずはご参考まで。
http://www.aria-cd.com/rinji/2003-2/cd-r.htm

Re:正夢か!? 投稿者:aosan  投稿日: 2月21日(金)09時57分02秒

信一さま

こんにちは。そうなんですよ、ベートーベン、ブラームスの旧音源のBOXが出るんです。
値段があまりにも安いので不安になり3週間前くらいにアリアCDさんと電話で確認したんですが、これでBOX単位の値段だそうです。かつてKINGで出ていた音質とあまり変わりないだろうとのことです(あ、これって営業妨害!?)。でも現在では入手困難なCDなので、ファン歴の浅い私にとっても有難い企画です。次はブルックナーBOX、5,7,9あたりの同曲異演のBOX企画でしょうか。
蛇足ですが、私はこれらのKINGの音源はヤフオクや中古屋さんを駆使して1枚3000円〜15000円を支出して揃えているところです。
TowerrecordのHPのCLASICALで”schuricht”のキーで検索するとヒットしてきます。売り切れ必至でしょう(多分)。
以前、Testamentからフェラス&シューリヒトのブラームスのVn協が発売されるらしいと、このBBSで知りました。HMVのHPでは発売日が3/25としてリストに上がるようになりました。ロンドン盤も今や廃盤。新盤が過去音源と同一か否かはわかりませんが、とにかく発売する方向にある様子でよかったです。ドタキャンの可能性は拭えませんが。
シューリヒト演奏は同曲でも演奏日が異なれば、”光の当て方”を絶妙に変えてくるので、いずれも聞き逃せないというのが私の心境です。

下記はアリアCDさんのVirtousoの紹介ページです。過去リリースのレーベルと併記されていますので参考になれば、と思います。
http://www.aria-cd.com/sale/18/1.htm

では。

RE:正夢か!? 投稿者:修理人  投稿日: 2月21日(金)09時46分24秒

信一さん

情報をありがとうございます。
さっそく注文しました。ウェブでは見付けにくかったのですが、検索して探し出しました。
送料込みで、約4000円。CDも安くなりましたね。

ブル9 投稿者:修理人  投稿日: 2月21日(金)00時09分12秒

信一さん

こんばんは。
>修理人さん 
>ちょっと調べて欲しいのですが。”おそらくベルリンフィルの最初の原典版による
>演奏であったと思われる”本当ですかね。
>1932年以降36年までにベルリンフィルでブルックナー第9を誰かが振った記録が
>あるでしょうか? お願いします。
1932年2月15日 Furtwaengler
1934年10月1日 Furtwaengler
がありました。


正夢か!? 投稿者:信一  投稿日: 2月20日(木)20時26分48秒

皆さん こんばんは
今日発売のレコード芸術を立ち見していたら、TOWERからVIRTUOSOというレーベルでシューリヒトの放送録音が一挙4枚組み5枚組みの計9枚発売されます。
内容はチェトラで出ていたブラームス全曲(第1はスイスロマンド)を中心にアンダとのP協第二等、SDRとのベートーベン1.4.6にフランス国立放送との第9(冷や汗)
大体キングレコードが発売したものの焼き直しにCD−Rで出ていたもの中心ですが、値段がすごい
これだけ全部そろえて3500円くらい!!!
音が良くなる可能性は限りなく低いですが、それでも高くて手が出せなかったものが多数あり感謝感謝です。
この間20枚組でCDーR音源をと書いたばかりですので、ちょっと気味悪いのですが本当にうれしい。
TOWERさん、この次はコダーイとかマイナーな曲のCD-R音源を同手法でお願いします!!

RE:坂本良隆氏 投稿者:toshiharu  投稿日: 2月20日(木)16時46分46秒

あれれ、意外なところに出現しましたね。ということは、音楽関係の人だったんですね、きっと。

坂本良隆氏 投稿者:修理人  投稿日: 2月20日(木)13時16分57秒

こんにちは。

坂本良隆氏について、ざっと調べて見ました。
http://www.amris.co.jp/ems/stories/german.html
の中の「日本への伝来」を読むと、氏のベルリンでの足跡は
シューリヒトのコンサートだけでなかったようですね。
なんと私達が小学校でリコーダーを習ったのも、
この人のせい(おかげ?)だったとは。

RE:それは 投稿者:toshiharu  投稿日: 2月20日(木)13時00分53秒

修理人さん

書き込んで下さる方々があってこそ、です。掲示板のおかげで私のCDコレクションもだいぶ増えましたし。


そうなんです 投稿者:信一  投稿日: 2月20日(木)07時10分25秒

修理人さん
そうなんです。1936年10月25日、実はこれを書く前に修理人さんのHPで確認して26日と知っていたのですが何せ実際に聴いた人の日付なので尊重して”ママ”にしました。(いずれ指摘してくださると思いましたがさすがに早いですね (笑))

ノラさん
>ウェブでビデオを公開しているやつです。ね、信一さん。
はい、そのとうりです。説明不足でした。修理人さんに感謝。

修理人さん 
ちょっと調べて欲しいのですが。”おそらくベルリンフィルの最初の原典版による演奏であったと思われる”本当ですかね。1932年以降36年までにベルリンフィルでブルックナー第9を誰かが振った記録があるでしょうか? お願いします。




ハフナー 投稿者:修理人  投稿日: 2月19日(水)23時25分35秒

ノラさま

こんばんは。
横レスですが、

>1956年のハフナーの演奏とはザルツブルグのモーツアルト協会が
>出しているCDの演奏を指しているのでしょうか?
いえ、ドイツ・モーツァルト・フェストの記録映画のことです。
ウェブでビデオを公開しているやつです。
ね、信一さん。

http://page.freett.com/Schuricht/video.htm


1936年10月25日 投稿者:修理人  投稿日: 2月19日(水)23時20分32秒

 無粋なレスで申し訳ありませんが、ベルリンフィルの記録によりますと、1936年10月25日のコンサートは、Geroge Schumann指揮で、曲目もブルックナーではありません。やはりウェブに掲載している通り、10月26日の記憶違いかと思われます。

http://page.freett.com/Schuricht/concert.htm


Re.アポロ的 投稿者:ノラ  投稿日: 2月19日(水)23時15分03秒

皆さん こんばんは
アポロ的という言葉をニーチェが持ち込んだとは,納得します。楽古堂主人さまよく御存知ですね。ディオニッソス的をフルトベングラーの演奏を形容するのに使う理由が良くわかりました。
でもシューリヒトのブルックナーの第7番のシュツットガルト放饗の第3楽章でジェット機がきりもみしていくような音はアポロ的とはいえないきがします。シューリヒトを一筋縄では解釈できないと宇野氏も言っているので当然なのでしょうが。
信一様
1956年のハフナーの演奏とはザルツブルグのモーツアルト協会が出しているCDの演奏を指しているのでしょうか?

それは 投稿者:修理人  投稿日: 2月19日(水)18時00分49秒

こんにちは。

>それにしても、シューリヒトについて語り合える場があって、
>本当によかったと思っています。
toshiharuさんのおかげですm(_ _)m

ノラ様へ。アポロ的(その2) 投稿者:楽古堂主人・大内史夫  投稿日: 2月19日(水)14時49分17秒

ただシューリヒトを、「アポロ的芸術」と呼ぶ場合は、ニーチェの「アポロ的人間は、美と節度を保っているが、その全存在がよって立つのは、苦悩と認識の透徹という基盤の上である。」という言葉を、忘れてはいけないかと愚考いたします。ブルックナーの交響曲第9番は、その最良の証明ではないでしょうか?岩波文庫版の『悲劇の誕生』が見つからず、記憶で書いています。細部の異動はご容赦下さい。

ノラ様へ。アポロ的(その1) 投稿者:楽古堂主人・大内史夫  投稿日: 2月19日(水)14時39分50秒

ノラ様へ。はじめまして。貴重なレコードをお持ちですね。アポロ的という形容は、ギリシア神話を持つ西洋人には、馴染みの言葉だったでしょう。それを音楽批評に活用したのは、哲学者のニーチェだと思います。『悲劇の誕生』で、ワーグナーの音楽を分析しました。アポロ的:太陽の神・覚醒・個人の重視・彫刻的。デュオニソス的:酒の神・陶酔・集団の重視・音楽的。対立する概念です。

1936年10月25日!! 投稿者:信一  投稿日: 2月18日(火)23時38分26秒

ノラさん
素晴らしい情報をありがとうございます。
>ASC 5260というもので1961年に買ったものと思います。
 日本での初版でしょうが、坂本良隆という人の解説は実に興味深いですね。1936年10月25日のベルリンフィルとの定期公演を実際に聞いているとは!! ハウゼッガーがミュンヘンで原典版の初演を行ったのは1932年4月ですから、それから日も浅く、おそらくベルリンフィルの最初の原典版による演奏であったと思われます。”ベルリン留学時代の私は,彼の指揮するベルリン交響楽団の定期,予約,古典派の夕など13の演奏に接し,ドイツ音楽の正道を歩む演奏に尊敬の念を払ったものである。”これは一個人の感想というより当時のベルリンの聴衆のシューリヒトへの態度を代弁しているものと思います。周りが温泉オーケストラ(WIESBSDEN)の指揮者という目で見ている時、日本人留学生だけがこのような感想を持つということは考えられませんから。
 新星堂から戦前の録音が発売されたとき、特にあの”英雄”を聞いたとき、やはり晩年になって偉大さを獲得した指揮者だなと思ったのですが、アルヒフォンの大地の歌、ブルックナー第9を経て、ドレスデンフィルとのモーツァルトが出るに至り考えが変わりました。いまは、50台には完全にスタイルを確立し、60台には芸術的にピークを迎えたと考えています。最晩年のWIENでの活躍がまぶしいので遅咲きと呼ばれることが多いのですが、これで完全に訂正できそうです。(少なくても僕の中では)
>アポロ的とは誰が言い出したのでしょうか?
ドイツでもアポロ的と言う表現で紹介されることが多いようです。ただ、シューリヒトだけに与える評というより、ディオニソスとアポロはゴシックとロココのようなもので、たとえの常套句として使われるので… ただ、宇野氏の考案ではなかったようですね。

ああ 思い出した! 1956年放送のハフナー第4楽章の映像の前でもアナウンサーがアポロ芸術の何とかと紹介してました。


re 皆様、おいくつ? 投稿者:ノラ  投稿日: 2月18日(火)21時14分27秒

皆さんこんばんはノラです。皆さんが年齢のことを書かれているので参加させていただきます。私は現在54才の会社員(技術系)です。申しわけありませんが楽古堂主人さんに求められている20代ではありません。シューリヒトに関心を持ったのは多分1960年頃ではないかと思います。中学1年です。当時コンサートホールのレコードを年間2,3枚買ってもらった記憶があります。これが私の音楽とのかかわりの最初です。以後,クラシックからポップス,ロック,ジャズ,ロック,クラシックと聞いてきて現在にいたっています。始めて聞いたシューリヒトは多分ワーグナーの序曲集ではないかと思いますが覚えていません。今でも持っているシューリヒトのレコードは赤い盤のブルックナーの9番です。
東芝音楽工業株式会社のASC 5260というもので1961年に買ったものと思います。ワルターのマーラーの1番と同じ時期に買い,擦り切れるまで聞いているので今ではひずみの入った音しかしませんが。シューリヒトのブルックナーno9になれてしまうと他の人のは物足りなくなります。レコードに書かれているシューリヒトの紹介を当時のシューリヒト感の参考にここに引用してみます。「カール・シューリヒト Carl Schuricht (1880〜) ダンチッヒ生まれのドイツ人,ベルリン音楽大学でルドルフ及びフンパーティングに学び,マインツを振り出しにドイツ各地の指揮者を勤め,1922年ウィスバーデンのジェネラルムジークディレクトアとなる。1943年スイスに移住しロマンド管弦楽団指揮者となり,1945年シュトウトガルトの南ドイツ放送局指揮者となる。その間,パリのコンセルパトワール交響楽団及びウイーンのフィルハーモニック管弦楽団の指揮にあたり,1956年アメリカ各地を演奏旅行する。シューリヒトは堅実に指揮者の道を歩んだ人で,アポロ的な要素を多量に保ち,音楽を正しく把握し,やや専門的,正式で確実な指揮を行っている。ベルリン留学時代の私は,彼の指揮するベルリン交響楽団の定期,予約,古典派の夕など13の演奏に接し,ドイツ音楽の正道を歩む演奏に尊敬の念を払ったものである。私にとって初めてであったブルックナーの第九は,1936年10月25日の定期で行われたもので,70分を超える大曲にもかかわらず,退屈するどころか,その醍醐味にひたったものである。彼が「レーベとシャルクの改作譜は当時必要だったかもしれないが,現今では絶対にブルックナーの原作によるべきである」と主張したことを思い出す。(解説 坂本良隆)」この紹介記事を当時の私が理解したとは到底思えませんが,アポロ的とは誰が言い出したのでしょうか?何かの参考になれば幸いです。


ナイスミドルBBSの皆様へ 投稿者:楽古堂主人・大内史夫  投稿日: 2月18日(火)15時08分27秒

toshiharu様へ。現在、平均年令45歳弱。いや、「高齢BBS」ではなくて、小林さん呼ぶところの「ナイスミドルなBBS」で、手を打ちませんか。僕も、ハーグ・フィルのブルックナー交響曲第7番からです。第2楽章のアダージョが、AB両面に別れている、NONESUCHのペニャペニャした廉価盤(H71139)。いまでも愛聴できます。お茶の水の『Harmony』で一度買い替えたように思いますが。20歳代は、いらっしゃいませんでしょうか?

re 皆様、おいくつ? 投稿者:toshiharu  投稿日: 2月18日(火)09時55分04秒

う〜ん、高齢BBSですか。そうかもしれないですね。

私は1950年の生まれ、シューリヒトが亡くなったときには中学生でした。それまで全然知らなかった指揮者なのですが、どういう訳だか、当時購読していた雑誌『ステレオ』に載った追悼記事を読んで、猛烈に聴きたくなって、コンサートホールソサエティから出た追悼アルバム集を買ってしまった、というのが最初です。

今思い返しても、追悼記事を読んだこととアルバムを買うこととがどう連携しているのかさっぱりわかりません。これに収められていたブルックナーの7番がシューリヒトとブルックナーにとりつかれることになった思い出の演奏です。あと、リンツ交響曲も好きでした。

一時、全くクラシックを聴けなくなったのですが、CD時代になってまた復活したわけです。LPで買えなかった演奏とかも買えたりして、今の方が録音の入手はしやすいように思えます。

それにしても、シューリヒトについて語り合える場があって、本当によかったと思っています。

re 皆様、おいくつ?  投稿者:修理人  投稿日: 2月17日(月)23時32分15秒

ナイスミドルの皆さん、こんばんは(笑)。

私は43歳ですので、若い方ですか?(^o^)

シューリヒトとの出会い、、。たしか大学生の兄が(私は高校生)上野の文化会館から借りてきたバッハの管弦楽組曲のLPだったと思います。「にぎやかなラッパだなあ」という印象しか残っていなくて、特にシューリヒトの演奏に感心したわけではありませんでした。クナッパーツブッシュファンの兄が聴いていたブルックナーの交響曲8番(ウエストミンスター盤)の解説で、宇野氏がシューリヒトの演奏を褒めていたので、後日兄がシューリヒト盤も買ったのですが、その時初めて、一人の指揮者として意識するようになりました。ジャケットに掲載された写真に写る氏の蝶ネクタイの柄が、妙に印象的でした。

ちなみに、最初の指揮者はカラヤン(田舎の家にLPがあった)、自分で買った最初のLPの指揮者はアンドレ・クリュイタンス。うーん、ワケ分りませんね。
編集済

re 皆様、おいくつ? 投稿者:信一  投稿日: 2月17日(月)21時18分26秒

大内さん
>小生、48歳。子どもが二人に、妻が一人おります。
不思議ですねぇ。僕は、昭和30年の年男です。家族構成も途中までは同じ。これに5年前に突然降ってきた子が加わるだけです。(笑)
>高齢の方ではないでしょうか?
そうなんですかねぇ。他のサイトの事は知らないのでなんともいえませんが…
ただ、思春期に宇野功芳氏の”枯淡”とか”精神的”とか”寂しさ”とかいう単語に惹かれクラシックにのめりこんだとすれば、私たちの年代にシューリヒトのファンが多いのはうなづけますね。
ところで皆さんはどういうきっかけでシューリヒトに出会ったのでしょう?
僕の場合、コンサートホールソサエティに入会すれば一枚ただでもらえるという広告がきっかけでした。中学生でしたからお金もなく、ただで一枚もらいたい一心で入会したのです。そのLPがシューリヒトの”プラーハ””ジュピター”でした。
家にはFMラジオもなくAMの日曜日の朝8時NHK第1で放送される”音楽の泉”だけが、唯一の”出会い”でした。本当に飢えていましたね。音楽とそれにヨーロッパに…
今の人はどうなんでしょう。2000円もあればベートーベンの全集が手に入るし、6万円でヨーロッパ往復が可能!!僕なんか最初の渡欧は給料の3倍の往復運賃で船と飛行機とシベリア鉄道を使ってWIENまで7日間かけていきました。一生一度の機会と覚悟して出かけたものです。チェコの国境を超えてオーストリアの芝生を見たとたん興奮のあまり鼻血がとまらず一緒の人に笑われました。
今のようにデフレの恩恵というか恵まれていると”枯淡のじいさん”のわかりにくい演奏なんか受けないんでしょうかね。
いかんなぁ弱気になってしまった。そんなことありません!!!いまやシューリヒトはフルトベングラー、クナにつづく輸入CD界のドル箱です!どんどん企画して販売しましょう。
来月はTOWERレコード特別企画とか言ってCD-Rで出ていた音源を一挙20枚組みで発売!!とかでたりして..

皆様、おいくつ? 投稿者:楽古堂主人・大内史夫  投稿日: 2月17日(月)15時44分36秒

皆様へ。信一さんの「30年以上前」の宇野功芳氏との出会いから考えたのですが、ここにお集まりの方々の平均年令は、どのぐらいでしょうか? 小生、48歳。子どもが二人に、妻が一人おります。aosanさんの32歳が下限でしょうか?身上調査ではありませんが、差し支えない方は、公表して頂けませんか。ネットのサイトとしては、高齢の方ではないでしょうか?

信一様。返信感謝。 投稿者:楽古堂主人・大内史夫  投稿日: 2月17日(月)15時24分10秒

信一様へ。ううむ。片道三時間。往復で六時間。 小旅行だと覚悟すれば、いけない距離ではなかったですね。惜しい。今頃は、もしかすると『シューリヒト』という丁寧な伝記が、「みすず書房」から出ていたかもしれません。小生、ドイツ語もドイツ・リートもまったく不如意。シューリヒトの音楽と人間を愛するのみ。今後とも、いろいろと御教示下さい。


ピアノスコア 投稿者:信一  投稿日: 2月16日(日)23時27分09秒

修理人さん 今晩は
金の本で連想して思い出したのですが、シューリヒトのポートレートのビデオの中でソプラノのマリアシュターダーがこんな回想をしています。
”下稽古の際使用されたマエストロのピアノスコアは素晴らしいもので、PどころかPPまでも表現されるのです。実際にオーケストラと合わせた際に下稽古との違いに当惑することが多い私たち歌手にとってこれはとてもありがたいことでした。”
 ピアノを弾いているシューリヒトの写真がありますね。夫人がプライベートに録音かなんかしてないでしょうか!? 編曲のすごさもさることながら、きっとニュアンスに満ちたピアノだったでしょう。

re 「金の本」の物語 投稿者:信一  投稿日: 2月16日(日)23時05分39秒

大内さん
こんばんは
>1356年、時の神聖ローマ帝国のカール4世が公布した成文法。文書に押した印鑑が黄金。ヴィースバーデンは、ヘッセン・ナッサウ州の州都。カール・シューリヒトは、音楽総監督。
僕は、”金科玉条”のような慣例的な表現だと思っていたのですが、そこまでしゃれていたとは!さすがシューリヒトですね。ちょっとした表現の中にある深み、シューリヒトの魅力そのものじゃないですか
>ご質問3点。
僕も知りません。
ただ、この疑問は懐かしいですね。30年以上も前、宇野功芳氏のライナーノートの中にこの話を読んだとき、同じような疑問を抱きました。それが縁でアイヒェンドルフ→ドイツリート→ヴォルフときて、ドイツ歌曲の素晴らしさを知ることができました。
>たぶんヴィースバーデンの図書館で、相当な情報が集められるとは思います。
そうですね。運のいいことにWIESBADENは連合国が終戦後利用する為に爆撃しなかったので、相当の資料が燃えずに残っているはずです。
>お金と時間があればなあ。
同感です(笑) ああ、ただ、6年もドイツに暮らしたとき、どうしてそれに気づかなかったのだろう。電車で3時間の距離に暮らしていたのに!! 一生の悔いです。

大内さんの文章を拝読して思ったのですが、シューリヒトには音楽に限らず、人をひきつけてやまない人柄があるんですね。そして、その人生は、それを愛する者の人生を変えてしまう力さえ持っている。
こんな極東の島国で、自分の人生がいろんな影響を与えているなんて、お墓の下のシューリヒトはそれこそ”含羞の笑みを浮かべて”いるでしょう。


「金の本」の物語・2 投稿者:楽古堂主人・大内史夫  投稿日: 2月15日(土)23時21分59秒

「金の本」を提示するシューリヒトは、含羞の笑みを浮かべていたことでしょう。楽団員は指揮者への尊敬を深め、他の州に負けないという郷土愛を感じていたはずです。黄金は、光の角度によって表面の色合は千変万化します。しかし、その本質は不変。ユーモアにこめたシューリヒトの強い自負の念も感じました。

「金の本」の物語・1 投稿者:楽古堂主人・大内史夫  投稿日: 2月15日(土)23時15分09秒

信一様へ。「金の本」の話、初耳でした。シューリヒトのユーモア感覚の冴えを感じさせてくれるエピソードですね。「金の本」は、いわゆる「黄金文書」(「金印勅書」)のパロディ。1356年、時の神聖ローマ帝国のカール4世が公布した成文法。文書に押した印鑑が黄金。ヴィースバーデンは、ヘッセン・ナッサウ州の州都。カール・シューリヒトは、音楽総監督。

感謝。修理人様。 投稿者:楽古堂主人・大内史夫  投稿日: 2月15日(土)22時36分37秒

小林様で難しいのでは、相当に時間と手間をかけて調べるしかなさそうです。関係者の回想記、シューリヒト自身の書き残した物、日記や書簡。たぶんヴィースバーデンの図書館で、相当な情報が集められるとは思います。ドイツ語の力と、お金と時間があればなあ。

改良 投稿者:修理人  投稿日: 2月15日(土)12時47分50秒
aosanさん

どおも。さっそく御覧頂けたようで、ありがとうございます。

>指揮者のカテゴリでは、シューリヒトが一番上で
>眺めてるだけで気持ちいいですね。
まだ登録されている項目が少ないですね。
アメリカの方では、とりあえず沢山の指揮者の名前が挙がっていました。
Schurichtも名前だけだったので、とりあえず入力しておきました。

みなさん、どしどし改良してくださいね。
編集済

RE:インターネット百科事典 投稿者:aosan  投稿日: 2月15日(土)11時17分28秒
こんにちは。WIKIPEDIAみました。指揮者のカテゴリでは、シューリヒトが一番上で眺めてるだけで気持ちいいですね。改良はしていません。ア行からはじまる指揮者が登録されないようにしましょう(笑)。

大内様のご質問の回答、私も知りたいです。でもシューリヒト亡き今、真実の究明は難しいかもしれませんね。

訂正 投稿者:修理人  投稿日: 2月14日(金)13時18分21秒
ごめんなさい。

たどりかたは、
文化−音楽−音楽家−指揮者
でした。

インターネット百科事典 投稿者:修理人  投稿日: 2月14日(金)13時16分28秒
たびたびどおも。

インターネット百科事典として先日新聞でも報道されたWIKIPEDIAですが、
シューリヒトの項目を作りました。
みなさん、存分に改良してください。
URLは、
http://ja.wikipedia.org/wiki/
で、文化−音楽−指揮者
とたどれます。

http://ja.wikipedia.org/wiki/


Re:ご質問3点 投稿者:修理人  投稿日: 2月14日(金)12時47分16秒
大内さん

こんにちは。
どれも難しい質問で、私には答えられません。
どなたか、お願いします。

ご質問3点。 投稿者:楽古堂主人・大内史夫  投稿日: 2月13日(木)21時32分25秒
過去ログを拝見しました。ここにお集まりの皆様の知識の深さには、驚かされております。以下の三つの質問について、ご教示頂けませんでしょうか。質問1:1891年、少年シューリヒトが創ったオペラの題名と内容など。質問2:1908年、シューリヒトにブルックナーの存在を知らせた「ヴィーンの友人」の名前。質問3:シューリヒトが好んでいた、アイヒェンドルフやゲーテの詩の題名、『ファウスト』の具体的な章句。以上、一点でもご教示頂けたら幸甚です。


RE 再びブラームス交響曲第1番 投稿者:信一  投稿日: 2月13日(木)00時16分10秒
こんばんは 修理人さん
フランクフルト盤は以前TELを通じて一部聞かせてもらったきりですのでコメントしようがないのですが、おおよそ同じ解釈だったとのこと、安心しました。というのは、あのチェトラのシリーズ、本当にシューリヒトの演奏か疑っていたので....
シューリヒトはWIESBADEN時代に試行の限りを尽くして完成した楽譜を”金の本”と呼んで演奏の基本としていたはずです。この楽譜は指揮者用の総譜だけでなく、パート譜も含まれていたと思われます。客演に際してはこのパート譜をオーケストラに渡し、リハーサルに臨んだと考えられます。戦後若いオーケストラがシューリヒトに限らず、旧世代の指揮者を積極的に招聘したのは、こうした”伝統”を経験することで戦争による世代の断絶を避けようとしたからではないでしょうか?
話がそれましたが、”金の本”による限り、極端に根本的な解釈が変わる可能性は低いはずです。従って、たとえ晩年の演奏であっても、解釈の方向がフランクフルト盤でも同じだったというのはうなずけます。
ただ、これは声を大にして言わないと誤解されかねないのですが、このことはシューリヒトの演奏がいつも同じ結果を求めていたということではないということです。
シューリヒトにとって”金の本”は出発点であって、目的ではありませんでした。前読みでの新しい発見やリハーサルでのインスピレーション、あるいはオーケストラの特性によって、彼が書いているように”光の当て方を変え”て演奏していました。だからこそ、僕らはすべての演奏記録が欲しくなるんですね。

この”金の本”の効力のすごさは、3種あるブルックナーの第5でわかります。3つのオーケストラが独特のアゴーギクに見事についていっている。あれほどの個性的な解釈を棒一本で教えるのは不可能です。パート譜にかなりの書き込みがなければ演奏できません。

また、”金の本”が最終的にさまざまな効果を生む証拠として、モーツァルト40番の第2楽章につけた強引なアクセントがあります。SDR盤がもっとも強烈、パリ盤はかなり抑え目、ルガーノ盤は説得力があり必然性を感じます。どれがいいとは言いませんが、こうした違いを聴いて、シューリヒトの修練の厳しさに出会うと、彼の音楽の深さにますますひきつけられてしまいます。

余談ですが、このアクセント、10年位前に発売されたジェルメッティ指揮SDRの40番でも聴くことができます。おそらくパート譜にシューリヒトの書き込みが残っていたのでしょうね。思わず胸が熱くなりました。



再びブラームス交響曲第1番 投稿者:修理人  投稿日: 2月12日(水)22時58分46秒
こんばんは。

信一さん
 あんまりなスイス・ロマンド管とのブラ1(1953)でしたが、フランクフルト放送交響楽団との演奏(1965)も聴いてみました。こちらは最晩年の演奏ですね。問題の(^_^;第四楽章ですが、聴いてみるとおおよそ同じ解釈でした。しかし演奏時間を見ると、意外なことにスイス・ロマンド盤は14:21、フランクフルト盤は15:52と、1分以上違っているのですね。そのせいか、フランクフルト盤は、ずっと受け入れやすい演奏に仕上がっています。こちらは実験的演奏から脱皮したのでしょうか?

 

感謝(続)。 投稿者:楽古堂主人・大内史夫  投稿日: 2月11日(火)19時13分56秒
aosan様へ。メールが途中で切れていたようです。続けます。シューリヒトを、これから集めるのはたいへんです。が、楽しい日々ですね。小生は東京都内ならば、輸入盤のCDの購入には、新宿の「タワーレコード」と秋葉原の「石丸電気」を利用しております。「シューリヒト入門」は、こちらにお集まりの皆様には、既知の内容ばかりであり、参考にはならないと思います。しかし、ネットからの情報は、小生にはとてもありがたいものです。いろいろと教えて頂けるように、お願い申し上げます。


なはは 投稿者:修理人  投稿日: 2月11日(火)12時17分30秒
信一さん

こんにちは。
>一度仕切りなおして、20枚組み、未発表テイクとリハーサルつきで
>出してくれないでしょうか?
またまたぁ(^o^)。


ていねいな感想に感謝。 投稿者:楽古堂主人・大内史夫  投稿日: 2月11日(火)08時37分54秒
aosan様へ。拙文に対して、丁寧な感想をありがとうございました。タイムリーだったようで嬉しいです。シューリヒ%

シューリヒト入門拝読いたしました。 投稿者:aosan  投稿日: 2月11日(火)00時53分13秒
こんばんは。以前高周波ノイズ除去の件でお世話になりました者です。おかげさまでノイズ除去作業にも慣れました。
「カール・シューリヒト入門」拝読いたしました。冷静かつ客観的な視点に立つ素敵な文章だと思います。なお、私は32歳男性、ファン歴わずか半年の会社員です。
 シューリヒトに関して、音源は少ないのに加え、文献情報や時代背景と彼との人生の関わりに関する情報となると更に少ないと思います。ですから時代背景と彼との関連に興味はあっても知ることが難しい状況にあると思います。このBBSに書き込みされている方は当然のように所有していると思われる既発国内盤CDやその解説文書ですら今では入手困難。ヤフオクで日々格闘している毎日です。
 そうした厳しい状況に甘えて、シューリヒト自身を探るという探究作業を怠っている私の怠惰心、および筆者を取り巻く若者同様、同曲異演を求める私の態度はご容赦いただきたいのですが、そのような私にとって、この入門文書は十分筆者の願いに適っている文章であると私は思います。
 明日は休日なので、再度じっくりと読ませていただきます。まずは大内様の献身的な努力に御礼申し上げたいと思います。この御礼の気持ちが大内様に届くことを願っています。
 修理人様のHPの情報(特にCDリスト)は私にとっての重要な情報源ですし、信一様の深い知識には驚嘆するばかりです。その他大勢の書き込みされている方の情報も参考させていただいております。この機会に、大内様はじめ、BBSに関わる皆様に感謝申し上げます。 

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