シューリヒト掲示板発言 800−751(2003年)
合併 投稿者:なべ 投稿日:11月 7日(金)08時56分59秒
ソニーと独ベルテルスマン、音楽事業統合へ
ソニーと独メディア大手ベルテルスマンは6日、音楽事業を統合することで合意した。折半出資で米国に新会社を設立、両社の音楽制作部門を移管する。両社合計の世界シェアは25%に達し、首位のユニバーサル・ミュージック・グループにほぼ並ぶ巨大勢力が誕生する。新会社の名称は「ソニーBMG」で、来年秋にも発足する。最高経営責任者には、ソニー・ミュージックエンタテインメントのアンドリュー・ラック会長兼CEOが就任する。(日本経済新聞)
大きくなればなるほど、細かい目配りが出来なくなり、零細なクラシック市場のファンの要望が受け入れられなくなっていく気がしないでもないです。
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54 クララ・ハスキル(P) カール・シューリヒト(指)ストラスブール市立管弦楽団 1955年6月15日
という事で期待できますが、どうせなら同日の演奏会全曲を一緒に発売してくれればいいのにという思いもあります。同じハスキルの独奏とはいえ、カザルスの指揮の演奏とカップリングというのは、いまいち良く分かりません。それと、M&Aが発売するという事で、音が平べったくならなければいいけれどと思います。以前、同時期にM&Aとヘンスラーが同一音源からCD化したシューリヒトの演奏がありましたが、後者を聴いた後では前者は聴くに堪えなかった覚えがあります。
ピアノの演奏といえば、再来週にイェルク・デムスの演奏会に行きます。この世代の人が楽器を演奏するのを聴くのは、ギトリスに続いて二回目ですが、ギトリスが良かったのでデムスにも期待しています(年齢と肉体的衰えの関係は人それぞれでしょうが)。
シューマン:ピアノ・コンチェルトの演奏をこのコンビで聴けるとは!ハスキルがシューマンの作品と相性が良いことは「子供の情景」などで立証済み。だからこそ今回も期待していますが。ただ、1955年の録音ということなので音質がいささか心配ですが・・・
ピアノの演奏といえば、昨日ルドルフ・ブッフビンダーのピアノ・リサイタルを聴きにまいりました。ベートーヴェンの「月光」「悲愴」「熱情」といった有名なソナタを一息に弾く姿はただただ感服するばかり。(特に「月光」ソナタが良かった!)アンコールとして弾いてくれたシュトラウス「ウィーンの夜会」(ピアノで聴くのは初体験でした)もなかなかチャーミングでした。
kiyoさん
既出の話題にもかかわらず、早速コメントいただきありがとうございます。
ロンドンフィルの歴史を調べてみようと思います。
ハフナーの素晴らしいコンサートを体験されたようで、うらやましい限りです。
実況録音が発売されることを楽しみにしております。
昨日スクロバチェフスキーの指揮するザーリュブリュッケン放送交響楽団の演奏会に行きました。ProgramはMozart sym35 ハフナーにBruckner sym 5でSchurichtの1963年のVPO定期公演とまったく同じです。で肝心の演奏ですがこんな言葉を使うのも変ですが超ド級にすばらしい演奏でした。はっきり言って僕の個人的好みからすればヴァントの最後の来日公演よりもすばらしかった。そこには命を賭けたような切実な響きがあり移り変わる一瞬に賭ける気概と集中力が尋常ではないからです。NHKや読響ではかなり作為的にも聴こえたりした強弱や出し入れが手兵との今回の公演ではまつたく感じられず全体に指揮者とオケの一体感が並でなくまるで本当に自分の楽器を弾いているように自由自在。弦を弓の根元で大きく使って弾く力強く清らかな刻みの中に豊かな即興性と優しいレガートが交錯し管が絶妙に浮き上がりそこに雄大な金管が沸き起こる。実演ではこれ以上のBrucknerの5番はもう聴けないだろうと本気で思った。Schurichtの演奏にいつも僕が感じる誠実だが身を切るような切実さとそれに対照する無限の優しい表情を実演で感じたのはこれが初めてかもしれない。こう考えてみると僕もベルンハルト同じように唯一無二の体験を同時代に持つことができたということなのだろう。実況録音されていたがどこまでニュアンスを捉えているだろうか。
私が以前ふったことがある話題なのでお答えしておきます。私の個人的な見解としてはフィクションとは考えにくいと思っています。たしかにベルンハルトのあの本は半分ぐらいは小説のような手法でかかれておりどこまでが・・という部分もあります。しかしあのコンサートに関しては事実なのではと考えております。ベルンハルトはたしかにウィーンをを愛しているがゆえにオーストリアとウィーンをくそみそに言いますからここで小説的な手法としてはロンドンフィルを持ってくるのも面白いかもしれません。しかしことムジークフェラインのコンサートに関してあえてLPOを指定して虚構とすぐにわかるようなことをウィーンの人々に書くでしょうか?それでは逆に効果に乏しいと思うのです。実際にコンサートがあったからこそそれを褒め上げることで自分の主張をしたと考えたほうがすっきりしていると思いません?コンサートに二人がいたかどうかはわかりませんがコンサートがあったことは事実に考えたいと思うのです。できればいたことも事実と考えたほうが美しい。二人がSchurichtを愛していたことは間違いないことですから。それは文章に如実に表れていますから。
修理人さんのSchurichtホームページのコンサートリストを見ていただけばわかるとおりSchurichtは晩年にLSO(ロンドン交響楽団)をしばしば指揮しておりハフナーも含め数種類の録音も残されております。1964年にはロンドンでのハフナーの演奏の記録も記されております。ここから先は僕の個人的な想像の範囲を出ませんがこの年にLSOを率いてウィーンにも楽旅したのではないかと考えているのです。以前あのベルンハルトの本に記されている事実から二人の出会いのきっかけになったこのコンサートの年代を逆算してみたのですがちょうど1964年ごろになったと記憶しています。これはLSOの記録が入手できればわかることなのでしょうが。ロンドンフィルと間違えることは本人の記憶違いかまたは翻訳の過程でも容易に起こることですから。どなたかこのへんの事情をご存知の方がいらしたらぜひ教えていただきたいと思います。
皆様にお尋ね致します。
オーストリアの作家トーマス・ベルンハルトの「ヴィトゲンシュタインの甥」という半自伝小説を読みまして、シューリヒトに興味を持った者です。
その中の25−26頁に「シューリヒトがロンドンフィルハーモニーを指揮したハフナー交響曲についての議論のまっただ中へと入っていったのだったが、これは私にとってまったくもってこいの話題だった。というのも私も、また会話の相手も、シューリヒトがムジークフェラインでこの曲を指揮したのを前日に聞いたばかりで、私はといえば、これまでの全音楽体験の中でこれほどまでに完全なコンサートは聞いたことがないという印象を受けていたのだった」という記述がありました。
このコンサートは実際に行われたものでしょうか?こちらのサイトのコンサート一覧にも載っていないようですので、創作されたものではないかと思うのですが、ご教示下さい。
既出の話題でしたら申し訳有りません。どうぞ宜しくお願い致します。
「金の本」としての詳細な指示の書かれた楽譜。徹底した練習の成果。繊細で感覚的な表現は、現場では、あの有名な「目の指揮」によって、おそらくなされているもの。踊るオーケストラ。指揮芸術の妙技を、まだ聴いていない皆様にも堪能して頂きたいと思いますが、今でも入手可能なのでしょうか?
皆様へ。『展覧会の絵』のCDの紹介、ありがとうございました。11月3日は、手塚治虫先生の誕生日。わが「音楽の暦」は、『火の鳥』でお祝い。今年は修理人さんから頂いた(archiphon ARC-2.12)。1957年2月12日のシュツットガルトRSOとのライヴ。木管の表情の魅惑。少女の妖艶。管弦楽の色彩の美しい透明な空に、細身の美しい火の鳥が飛翔します。大オーケストラの生み出す、豊満なカロリーの高い大音響の『火の鳥』とは異質な美。
コンセルトヘヴボウ管弦楽団ライヴ集大成第二巻 投稿者:kaga 投稿日:11月 3日(月)17時36分31秒
この時期で出てこなかったら、60年代以降だとさらに
少なくなるでしょうから、このライヴ集成でシューリヒトに
期待は今後出来なさそうですね。その点は非常に残念です。
このシリーズの中で個人的にはベイヌム初出の
マーラーの3番、これは大物ですね。とても楽しみです。
残念ながらベイヌムももう、これでこのシリーズから
新しい音源が出てくることがないのが確定でしょうから、
それだけが心残りですが.............
ALTUSのブラームスのレビュー記事で第4楽章で5秒間の沈黙があるとありました。
5秒間!!! いったいどこで?
99%、第16変奏に入る前のフェルマータだと思いますが、そうだとすると、第12変奏のフルートのソロから始まる展開部でオケともども最高の演奏となり、感極まっての5秒間であったと推察されます。
あの言葉では言い表せないほど見事な表情をつけたバイエルン盤のフルートソロを上回り、NDR盤の深く沈んでいきながらも緊張感を失わない独特の”凄み”を超える演奏になっているのか!!
ブラームス好きの僕にとって最高の”5秒間”になるかもしれない!!
・コンセルトへボウ管のライヴ集大成の第二弾
個人的にはクーベリックの演奏が多く含まれているので期待しています。
ただ、全体的に既出の物も少なからず入っていますね(ミトロプーロスなど)。
・未完成とシューリヒト
フィンガルさんはじめまして
私はシューベルト・メンデルスゾーンの様なスタイルの作品は
シュ−リヒトの指揮を得てこそ、その真価を発揮できると考えています。
ですから、ALTUSから発売予定のシューベルトの五番を心待ちにしているのですが、
同シリーズのクレンペラーが発売中止と言う事で少々不安を覚えています。
シュツットガルトなどドイツ地方放送局が、コンセルトヘボウの様な企画を行えば、
音源の多くがシューリヒトという事にもなりうるのでしょうが、期待薄でしょうか…
ご無沙汰しています。ずっとROMしていました。また時々参加させてください。
他の人をいろいろ聴いたあとにシューリヒトを聴くとき住み慣れた我が家に戻ってきたようなほっとする感じ,居心地のよさ.その中にも時として本棚の中に読み忘れていた本を見つけて新しい感動を覚えるような発見も尽きず,また,時折出てくる新譜は,見た瞬間にどこかに惹かれて手に入れて,さらに使い込むほどに馴染んで味が出てきて手放せなくなるお気に入りの道具のようなもので,こういった道具や家具に囲まれて過ごす幸せなひと時はかけがえのないものです.65年 VPOとのブラームス 4番 今からわくわくしますね.また,新たなお気に入りができそうです.
シューリヒトから離れますが、10/25 アファナシエフ/新日本フィル ふたつの未完成(シューベルト 8番 とブルックナー 9番)を聴く機会がありました。とても遅い演奏 未完成 約30分.ブル9 72分
シューリヒトより3割くらい遅い 違和感を禁じえないものでした。
これに比べると 10/29 ケント・ナガノ ベルリンドイツ響 は
最初に二曲 作曲者も曲も(私には)よくわからない現代曲,その後続けて ベートーヴェン第9,トータルでのコンセプトがあるのでしょう.それがなにか正直なところわかりませんが,これはとても気持ちの良い演奏でした.ケントナガノはこれからは古典ももっとやっていくようになるんでしょう.きっと.
今夜もうすぐ BS2で0:00からやるそうです.
みなさん、こんにちは。
またまた、シューリヒトから離れて申し訳ないのですが・・・
ようやくコンセルトへボウ管のライヴ集大成の第二弾が発売となるようです。今回は1950年代から1960年代の録音が中心とのこと。ジュリアス・カッチェン/クーベリックによるラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番やグリュミオー/セルによるショーソン:詩曲、ミルシュテン/モントゥーによるブラームス:ヴァイオリン協奏曲など魅力的な内容に胸が高鳴ります。
それにしても、この時期にシューリヒトとコンセルトヘボウとのセッションはなかったのでしょうか?今回のラインナップには含まれていないようなので。(残念でなりません!)
大幅に離れた話題があまりにも続くと、ちょっとね、と思いますけど。まぁ、シューリヒトと同時代の人とか、また録音状態の話とか、シューリヒトをより身近に感じられるような話題なら多少は良いのではないでしょうか。
シューリヒト関連が優先なのは、言うまでもないですけど。
ロスバウト、ヨッフム......なんだか、嬉しい名前が続きます。
彼らや、ケンペン、ケンペなどの録音した50年代のベルリン・フィルの
響きの魅力は格別ですね。私もゲヴァンドハウス盤よりベルリン盤の
方を推します。
VPOのミトロプーロスの話は聴いたことがあったのですが
(ミトロプーロスも圧倒的な存在感のある指揮者ですね。せめてあと
5年、いや10年長生きして欲しかったです)
BPOの後任にクーベリックというのは初めて聴きました。そうだったんですね。
アンチェルの新しい「GOLD EDITION」、ハイビットリマスターということで
期待していたのですが、私も非常に失望しました。
以前に同じようなことがあったので、旧盤を手放さずにいて正解でした。
とはいえ、外盤の旧盤はいささか平板な音で、これにも多少不満はあります。
スプラフォンのCDでは、DENONが昔出していたマスターソニックのシリーズの
国内盤が一番、素晴らしかったと思っています。最近1000円盤でもいくつか
再発されましたが、アンチェル以外にもマタチッチやコンヴィチュニーの指揮で
聴く60年代のチェコ・フィルの音、ドヴォルザーク・ホールのまろやかな響きは
本当に素晴らしいと思います。興味ある方はなくなる前に買っておいて
頂きたいなと思います。
>マルケヴィッチ&ベルリン・フィル
マルケヴィッチの展覧会の絵はBPO(1953)・ライプチヒ(1973)の二種類持ってますが、前者の方が好きです。ともかくもフルトヴェングラー時代のBPOとバリバリの指揮者の組み合わせですから、魅力が断然違います。この頃のBPOとは、マルケヴィッチだけでなく、ロスバウトやヨーフムなども多く競演していましたが、カラヤン時代になってこうした指揮者陣は排除されていきました。特に、マルケヴィッチは意図的に干されたという説がもっぱらです。日本人で言えば、朝比奈さんも排除組の一人でしょう。
フルトヴェングラーが最晩年、その後継者としてBPOはクーベリック、VPOはミトロプーロスを考えていた事は幾つかの証言から明らかですが(ex)シュトラッサーの著書)、事実上彼の意図が実現したウィーンとは異なり、ベルリンにおいてカラヤンが後継の地位に就いた事で、オーケストラに多様性が失われた事は間違いないと思います。
ちなみにマルケヴィッチはフルトヴェングラー死去数日後にBPOを指揮した際、オーケストラがいかに絶望的な精神状況にあったかを回想録で記していますね。トスカニーニ死後のNBCと比較して。
アンチェルは、最近新しいシリーズが出始めた際に、端から買っていこうと思ったのですが、どうもノイズシェーピングが激しく気に入らないので、止めてしまいました。あの年代の録音ですから、そんなに気になるほどのノイズが入っているはずもないのですが。以前出たムラビンスキーエディションも同様の傾向にあって、日本人の気に入らず出し直されていましたね。
こんにちは。
> うちの親もこれで大ファンになって
私は、数年前に福岡で公演したときのチャイコフスキーの
ヴァイオリン協奏曲があまりに素晴らしかったので、その後
九州に庄司紗矢香が来ると聞いたら必ず、と思っています。
ただ前回のブラームスの協奏曲はもう一つでした。
> 次はデイヴィス指揮のロンドン響でシベリウスのバイオリン協奏曲
これも、いつか彼女の演奏でシベリウスを聴きたいと思って
いましたので、待ち遠しいです。
> 私は正規盤でしか聴いていないのですが、
> やはり間延びした印象を受けました。
ちなみに、ボレロも正規盤と海賊盤で大きな差がありました。
演奏の違いか、リマスターの問題か、やはり難しいところですね。
> 若い頃の演奏を聴いても、「颯爽とした」ものではない様に
そうですね。というか、確かに若い頃、シュトゥットガルト時代、
そして晩年とスタイルの変遷があるわけですけれど、
たとえばSP復刻のデッカのチャイコフスキーの5番と、
晩年のミュンヘン・フィルの同曲を聴き比べてみると、
案外若い頃から、造形の基本的な姿勢は一貫している
ようにも思われます。若い頃も颯爽、という感じではないですね。
ところで、前回チェリビダッケだけ書いて終わったのですが、
「展覧会」の録音というと、あとマルケヴィッチ&ベルリン・フィル、
アンチェル&チェコ・フィルの二つが大好きです。
昔持っていたフェドセーエフ&モスクワ放送響も素晴らしかった
記憶があるのですが、人に貸したまま帰ってこずじまいです
>ジュゼッペ・ヴェルディ響(佐賀公演)…
>もっとも私の主目的は、ヴァイオリニストの庄司紗矢香だったのですが。
うちの親もこれで大ファンになって、私に「彼女の次の公演を探せ」と命令しました。
とはいえ、次はデイヴィス指揮のロンドン響でシベリウスのバイオリン協奏曲なのですが、
これが展覧会の絵・ボレロ好きに受け入れられるのかは疑問です。
>「展覧会の絵」
>私は正規盤発売より先にAUDIORというレーベルの海賊盤を聴いていました。
>これに比べると、正規盤の方は演奏自体も少しゆるみがあります
私は正規盤でしか聴いていないのですが、やはり間延びした印象を受けました。
これが、マスタリングの過程で生じた現象なのか、
最初から間延びした演奏を選んで発売したものなのか分かりませんが、
いずれにせよ、若い頃に髪を振り乱してBPOを振っていた頃と比べると、別人の観がありますね。
とはいえ、若い頃の演奏を聴いても、「颯爽とした」ものではない様に思われますが。
何とも一言で形容しづらいのが、チェリビダッケの難しいところでしょうか。
なべ 様、ありがとうございます。 投稿者:kaga 投稿日:10月30日(木)10時36分41秒
お送りいただきましたCD、早速昨日少し聴かせていただきました。
スッペの「軽騎兵」序曲なんて、おそらく中学校の授業で聴いて以来
20年近く聴いていなかったはずですが、スゥイトナー&ドレスデンの
演奏は驚くほど充実したもので、こんな立派な曲だったのかと
改めて思いました。
ありがとうございました。
ところで、話題の「展覧会の絵」ですが、私もなべ様の家の方が
聴かれたジュゼッペ・ヴェルディ響(佐賀公演)を聴きに参りました。
シャイーは、CDでは何か生ぬるい様に感じることもおおいのですが、
この実演はメリハリの利いた指揮、溌剌としたオケの演奏、
素晴らしかったです。もっとも私の主目的は、ヴァイオリニストの
庄司紗矢香だったのですが。
CDで、となると、やはり私はチェリビダッケを避けて通れません。
一度聴いたら、と仰る方もおられますが、しかし様々な演奏を聴いて
改めてチェリビダッケの演奏を聴いてみると、その解釈の説得力に
やはり、圧倒されます。
ただし、私は正規盤発売より先にAUDIORというレーベルの
海賊盤を聴いていました。これに比べると、正規盤の方は演奏自体も
少しゆるみがありますし、何より録音のためか、あの独特の造形を
満たすだけの濃密な音響、演奏の起承転結を芯で支える力、
そういったものが海賊盤に比べて非常に希薄に感じる。これは
世評でも言われている通りだと思います。
また、アクの強い彼の演奏をして
> 自分の好きな音楽を、誰に憚ることもなく感動のままに演奏します。
と受け取られるのもまた致し方ないところですが、しかしそれは
決して楽曲の再創造という目的をないがしろに、自分の流儀に
引きつけた形での解釈なのではなく、あの彼の造形や表現もまた、
チェリビダッケ一流の方法論において
> 作品への奉仕の成果
であることを、忘れてはならないと思います。
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者を務める予定だったウォルフガング・サバリッシュ氏(80)が緊急入院のため来日中止になった。クリスティアン・ティーレマン(44)が代役を務め、演目も一部変更する。(共同通信)
との事です。私はチケットがとれずに泣いたクチですが、一応お知らせまで。
ジャン・フルネ(90)が本当に来日するのか、ますます心配になってきました。
皆さん、こんにちは。
私が最初にこの曲を聴いたレコードは、確かオーマンディ/フィラデルフィア管だったと思います。それ以来、いろんな指揮者のものを聴きましたが・・・やはりこの作品は、指揮者もさることながらオケが最高水準のものでないとつまらないような気がします。一時期、(ラヴェルの編曲ということもあって)フランス的なオーケストラが適しているのかなとも思ったりしてデュトワ/モントリオールsoなども聴いたりしたのですが、どうも自分的にはシックリこなかったです。
そんな時、FMラジオで(確かザルツブルク音楽祭のライヴだったと記憶しているのですが)ショルティ/シカゴsoによる「展覧会の絵」の演奏を耳にしました。この時は、すごく感動したことを憶えています。(ORFEOあたりで復刻してくれないでしょうか)あまりに良かったのでその後、同じコンビによるCDも購入してみたのですが、やはりスタジオ録音になると迫力不足のせいか物足らない気がしました。まあ、こんなところでしょうか。
PS.
本日、バレンボエム/シカゴsoの福岡公演があったので聴きにまいりました。(先程戻ってきたばかりです!)シカゴsoが福岡に来るのは実に26年ぶりとなるそうです。久々にメジャー・オーケストラを迎えるとあって会場はかなり熱気に包まれていましたが、ほぼ楽団員が舞台に出揃いあとは指揮者の登場を待つだけの時刻になって、主要な楽員の何名かが(そういえばコンマスが出ていなかった)交通渋滞に巻きこまれて会場に到着していないので演奏ができないといったアクシデントもありました。おかげでチョッと終了時間が延びましたが。当夜の演目はワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」から愛と死、ブルックナー:第7番。なかなかの熱演ではありました。
今朝聞いたところ、うちの親は「今のところであればクーベリック CSO(マーキュリーレーベル)が好きだ」と言っていました。先日のシャイー・ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ響(サントリーホール)を聴いて、少々好みが変わったそうです。イマイチよく分かりません。私も気分で好みが変わる事はあるのですが、ふつうこここまで頻繁に変化するものなのでしょうか? 先日はケーゲルが良いとか言ってましたし(ケーゲル自体は別に私も嫌いではないのですが…)。とはいえ、シューリヒトの「展覧会の絵」なんてどういうものなのか想像できませんし、そもそも世に出てもサッパリしすぎていて一般受けしないでしょう。
一部のフランス人音楽家の説によれば、例えばラベル・ドビュッシーなど近代フランスの作品演奏に関しては、作曲者からの「口伝」が重要であるとの事です。初演時の楽譜が大切に受け継がれたりしているそうです。「ボレロ」や「ペレアスとメリザンド」などに関しては、その具体的内容が世間にも少々流布しています。例えば、最近流行のボレロの演奏スタイルは後半になるほどに極端にテンポを速めるのですが、ラベルはそうしたスタイルを嫌い、演奏者に「インテンポ(テンポを変えずに)!」と厳しく注意し続けたそうです。また、意に添わない演奏の際に「あれは私の曲ではない!」とはき捨てる様に言ったそうです。こうした指示に従わなかったトスカニーニが、パリでの演奏会でイヤミを言われたのは、有名な話みたいです(彼の「楽譜に忠実」神話は最近の研究によって完全に崩壊しましたね)。実際に、ラベルが録音に同席した際の録音(最近ではウラニアレーベルから出ていました)は、全くのインテンポで、録音の貧しさもあってさっぱり感動を覚えません。これを実演で聴くと全然違うのですが…。
が、こと「展覧会の絵」に関してはその成立事情もあるのでしょう、全然そうした「口伝」を聞きません。この場合、初演者クーセヴィツキーの演奏(ナクソスなどからCDでも出ていますね)がどこまでラベルの意志を反映しているのか、知りたいところです。
PS:皆さんのお薦めはどうでしょうか?
なべ様へ。CD到着。二枚もありがとうございました。スウィトナーのポルカ。こぶしまわしの濃厚な味付け。ザクセン人の血なのでしょうか?教え子たちとの11月のワイン・パーティの音楽にするつもりです。ベームの方は録音が良いシリーズですので、聞くのを楽しみにしております。『展覧会の絵』のCDの、家のベスト盤をご紹介下さいませんか?
・抽選の件
当選者の方には、先ほど賞品を発送いたしました。
送料は色々とややこしいので、今回は当方で負担いたします。
また、抽選の結果、ご希望に添えなかった方々にお詫び申し上げます。
・チェリビダッケの「展覧会の絵」
「展覧会の絵」と「ボレロ」に関してだけ、集めまくっている家の親に言わせると、
「チェリビダッケの展覧会の絵はロンドンSO来日のライブがダントツ」だそうです。
先日放送した際の録画を繰り返し見ています。
因みに「ボレロ」は、フルネ指揮スーパーワールドOが最高だそうです。
来月のフルネ・チェコフィルでもボレロをやるので連れて行くつもりです。
・ALTUSの件
これから続々と出てくれれば有り難い事この上なしですね。
クレンペラーも音が良くなっているとの事ですので、買い換えようと思っています。
良い企画はどんどん応援しなくては。
PS:シューリヒトの音源の場合、同じヒストリカルでもフルトヴェングラーなどと異なり、録音後のマスターテープ自体に殆ど手を付けられていない可能性が高く、再生音も良好な状態が期待できるのではないでしょうか。と、勝手にどんどん想像をふくらませております。
信一さん
>シューリヒトの熱烈なファンとして、”劣悪な復刻でも彼の偉大さはわかるのだ”とやせ我慢したい気もしないではないのですが、しかし、現実は違う。
そうですね。やはりよい録音で、できることならステレオ録音で味わってみたいものです。細かく聞けば聞くほど味わいが出てくる、そういう指揮者ですから。何度聞いても新しい発見があったりします。
コンサートホール版のモーツァルトは、あまり感心しない録音だと思っていましたが、最近、私の方で鑑賞する機器を変更したら、これまでと一変して、より生き生きした演奏になりました。
やはり、劣悪な条件よりは、よりよい条件で聞きたいものです。そういう点でも、今回の企画は楽しみです。私の場合は、ポータブルプレーヤによるイヤホンでの鑑賞なので、条件的にはよくないのかもしれません。しかし、それでも以前よりよい響きで聞くことはできました。
こんどのCDは、ちょっと苦手なブラームスなのですが、シューリヒトとVPOの十八番ですから、やっぱり聞いてみたいと思っています。ライブでのシューリヒトが、優秀な録音で聞けるのはやっぱり大事だと思います。
シューリヒトについては、もっと録音についての情報があってもいいですね。国連でのライブにしても、演奏はすばらしいのに、録音が今ひとつですから。
録音が原因でシューリヒトから遠ざかるとしたら、縁がない人と言っても良いんでしょうけど、すばらしい芸術に触れる機会を逃してしまうとしたら、もったいないことだともいえそうです。
toshiharuさん
楽古堂さん
シューリヒトの熱烈なファンとして、”劣悪な復刻でも彼の偉大さはわかるのだ”とやせ我慢したい気もしないではないのですが、しかし、現実は違う。
フルトベングラーやクレンペラ-はたとえれば、マッターホルンのような芸術です。多少その写真が古ぼけたり傷がついていてもその山の威容は容易にわかる。別の言い方をすれば解らせるようなアグレッシブな部分を持っている。
しかし,シューリヒトは…
季節とともに移り行く黄葉(高潔な響き)の山でしょう。そして、そかかしこに埋蔵金(インスピレーション)が隠されている…
その山は、季節をはずせば普通の山のように見えます。その真価が知りたいなら、聞き手は林に分け入り、埋蔵金を掘りに出かけなければならない。
VIRTUOSOの復刻が劣悪だとは言いません。海賊盤としてはいいほうです。ただ、これがBESTではないはずだ、こう聞こえたなら評価は一変するはずという思いを押さえることが出来ません。
SDRとの田園は、弦のデリケートな響きがマスクされ、テヌートの表情が単調に聞こえます。もし,正規録音で聴くことが出来たら、あのテヌートは,魔法のような効果を生み出すのでは…
第1の克明、第4の熱気も同様です。もっと,掘り出したい。単に”いいね”で終わらせたくない内容が潜んでいると思うのです。
僕は,多くの人が”VIRTUOSOで集めたのでシューリヒトは十分”と考えてしまうことを恐れます。ハイドンの3曲は素晴らしく、誰でも彼の天才性が理解できるでしょう。でも、あの音源にはさらに良い状態のものが確実に存在します。十分ではないのです!!
今度のALTUSで、そのことを証明してもらえたら….
追記
今度のブラームスはCD-Rで発売されていたはず、どなたか比較の感想を聞かせていただければ幸いです。
私もみなさんと同じく、今回の企画にワクワク胸躍らせています。早くもインターネット上の予約チャートで上位(タワーレコード:5位、HMV:3位)にランクされてます。この勢い今後もさらに加速することでしょうね。(そうなることを固く信じております。)
信一さん
この計画で一番いいのは、放送録音であること、ホールの響きがいいこと、オーケストラがすばらしいこと、と条件的にすばらしいからです。
こういう条件が揃ってこそ、十分にシューリヒトが堪能できると思います。やはり、操作されていない、できるだけ演奏時に近い条件の音で聞きたいと思います。正規録音にはそういう条件が揃いやすいですから、その分、今回の企画はシューリヒトを聞くにはありがたいと思います。
この組み合わせで、すでにいくつかCDが発売されています。みなすばらしい録音で、シューリヒトの芸術が十分に伝わってくると思います。それだけに、期待がかかります。
チェリビダッケ、ALTUSほか 投稿者:楽古堂 投稿日:10月26日(日)13時23分19秒
KURO様へ。チェリビダッケは、小生と波長が異なるようです。ファンの方の心象を、害しないことを祈っています。本文から『展覧会の絵』への賛辞は伝わると思うのですが。信一様へ。toshiharu様へ。ALTUSは朗報です。ブラームスの交響曲第四番。ウィーン・フィル。楽しみです。モノラルでも、シューリヒトは聞けるは共感。宇野功芳氏がフルトヴェングラーは、どんな悪い録音でも、造型が分かれば、感動できると書いていたと思います。シューリヒトは、録音によっては「生きる喜び」が、摩滅したように感じられないものがあります。
toshiharuさん
VIRTOSOが大量に売れたとき、多くの人がシューリヒトの演奏を手軽に聴けるようになったのは意義あることと思ったものでしたが,このごろちょっと不安になってきました。とんでもない批評や意見を口にする人が出てきたからです。
どの演奏家にもある程度言えることですが,情報量のすくないCDでは、演奏の真価を聞き逃す恐れがあります。独奏者と違って指揮者の場合、テンポや解釈に特徴があればそれなりに楽しめるのですが、細部の積み重ねあるいは響きのデリケートな変化が全体の印象に大きく関係するシューリヒトでは、復刻の仕方が雑だと、名演がとんでもない駄演に聞こえてしまう危険があります。
僕が出所の不祥なCD-Rを買わず,正規録音にこだわるのはこの点にあります。(海賊盤の弊害を受けるには、正規なCDがまだまだ足りない!!)
例をあげるとフィガロの結婚序曲、アルヒフォンでは意外な重さを持つ真剣な解釈に聞こえますが、響きの薄くなったVIRTUOSOでは、よほど注意深く聴かないと常識的な演奏に聞こえてしまいます。(VIRTUOSOではありませんが、最悪のケースはオイリアンテ序曲、アルヒフォンでは神業クラスの名演、ルフランではほとんど良さがわからないどころか駄演に聞こえる)
また、VIRTUOSOのブラームス集は、解釈的に問題作ばかりで、もし買い手が他のシューリヒトのブラームスを知らなければ、シューリヒトをフルトベングラーと並ぶブラームスの大家とは思わないでしょう。(面白いとは思うでしょうが…)
VIRTUOSOのCDは、結局、補遺のようなものに過ぎず、シューリヒトの芸術の多様性を認識するいわば゛資料”で、真価が誰にでも伝わるというようなものではないと考えます。
今回のALUTUSは、ウィーンフィルが中心でシリーズ化されると思いますが、オケも優秀、録音(復刻)も優秀となれば、これでようやくシューリヒトの評価のリファレンスが出来ることになります。こうした核があって後、VIRTUOSOのような格安のシリーズで実験的、あるいはライブ(大家の遊びを含んだ)な演奏が出てくるべきでしょう。
順番が逆でしたね。
ALUTUSの発売は日本だけなのか、世界的に売るのか解りませんが、出来るだけ広く売れて欲しいものと思います。(ヨーロッパでの再評価が進むことこそ理想です。そうでなくては、いろいろなところから良質な音源が現れません)
ALUTUSの人たちにエールを、そして神のご加護を!!
追記 定義が難しいですが、ここでいう良い音というのは、コピーされたことがわかるような鈍い音質ではなく、鮮度の高い音という意味です。ステレオでなくてはとか言う意味ではありません。
信一さま
これは、すごいですね。いい状態のライブがたくさん聴ける、というわけですね。どんな曲が発売されるのか、本当に楽しみです。
HMVからのメールで知りました。
ALTUSがウィーンフィル及びオーストリア放送協会と正式契約。
どれくらいの内容の契約か解りませんが、とにかくすごいことです。これもウィーンの小沢人気の賜物でしょうか?
第一弾にシューリヒト、クレンペラー、クナを選んでいることから、このシリーズの趣旨は明らかでしょう。つまり”精神的”シリーズ”ですね。まさか、間違っても”奇跡のカラヤン新世界ライブ”なんて出す気は無いと信じます。
ヘンスラーが停滞していたところへとんでもない朗報。売上No1をうちたてて、怒涛のリリース(DVDも!!!)をして欲しい!!!!!
楽古堂さま。私も「展覧会の絵」のCDを持っておりますが、一度聴いて後は(チェリ様には申し訳ないのですが)お蔵入りしてしまっています。この他にこの指揮者のCDとして持っているのはシュトゥットガルト放送soとのブラームス交響曲集ぐらいでしょうか。晩年、日本においてもかなりブームとなった時期があったと思うのですが、その頃から私自身はかなり冷めた目でこの指揮者を見ていた憶えがあります。いずれにせよ人によってかなり好き嫌いの分かれる超個性派とでもいうのでしょうか、そんなタイプの方だと感じております。ですから楽古堂さまがおっしゃるとおり、シューリヒトとは全く違う指揮者と言えるでしょう。
みなさん、こんにちは。
ようやくGREAT CONDUCTORSシリーズのビーチャムを聴き終えました。ディリアス:「アパラチア」やR=コルサコフ:交響曲第2番など素晴らしい演奏ばかり。(アパラチアなどはまるで映画音楽を聴いているかのような色彩感溢れる感じ)確かにビーチャムという指揮者はあまり知られていない曲に関して卓越した才能を発揮するタイプのようです。今回そのことを再認識しました。もちろん、チャイコの第4番も堂々とした風格ある演奏でした(第4番の名演は古今ありますが、そのなかでも私の中ではトップクラスです)。
最初は印象が淡いのですが、何回も聞いていると感動が深まっていきます。デフォルメの似顔絵の芸術と、さまざまな角度から観賞できる彫刻のような芸術の相違。そう理解しています。チェリの最晩年です。自分の好きな音楽を、誰に憚ることもなく感動のままに演奏します。シューリヒトの『ブランデンブルグ協奏曲』は、作品への奉仕の成果でした。二人の生き方の相違が、音楽の相違になっているということでしょうか。長いメールを失礼しました。
最初は面白いのですが、二回目以降は相違が目立ってきます。楽しめなくなります。チェリが、録音を嫌っていた理由が良く分かります。管弦楽団と観客と、一期一会の感動という体験の機会なのです。それは再現できません。僕も、このCDを二度と聞かないでしょう。希有の体験をさせてもらったからです。次は、この感動を損なうだけでしょう。チェリのCDは、彼の実演を聞けた人の、思い出の再現としての価値しかありません。しかし、シューリヒトの演奏は、何回も聞くことができます。
最後の「キエフの大門」。音楽は、ロシアの門の光景をまず描写します。しかし、主人公の心理においては、この絵は天国の門が開いたような、壮大な宗教的体験となります。ティンパニが、力演です。僕は、この演奏によって、初めてなぜ手塚治虫がアニメ大作の音楽に、この曲を選択したのか。中学時代のロックの「エマーソン・レイク&パーマー」が、「死は生」という大げさな歌詞を付けたのか、ようやくに理解できました。しかし、この感動は一回かぎりでしょう。これがデフォルメの芸術だからです。似顔絵と同じです。
チェリ(略称失礼)の解釈は、わかりやすいものです。標題音楽として、何かを描写しているものとして音楽を理解します。冒頭のプロムナードは、展覧会を見にきたある観客の歩みです。不安と期待という心理の描写としてとらえます。主人公の歩みの速度に対応するために、音楽は他の演奏よりもゆっくりになります。この速度が基本となって、音楽全体のテンポを規定しています。以下は、当然、この展覧会の絵の音楽による描写と、観客の心理の説明という二重性を持つようになります。
チェリビダッケの『展覧会の絵』・1 投稿者:楽古堂 投稿日:10月25日(土)09時12分03秒
名演と評価するほかない、しかし異様な音楽を聞きました。題名のCD(TOCE-9589)ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団。1993年9月。ガスタイクザールにてのライブ。自分の感情を整理するためにも、感想を書かせて頂きます。ここには、シューリヒトの音楽を、CD(レコード)のみで体験するしかない私たちに、疑問を提示しているような点があると思うのです。郊外の新古書店で、300円で購入してありました。時間が出来たので聞いてみました。
Altusからシューリヒト指揮のシューベルト交響曲第五番・ブラームス交響曲第四番が出るそうです。いずれも演奏はVPO。完全初出のライブ録音だそうです。この調子で続々と出して貰えると有り難いですね。
PS 録音はモノラルだそうですが
抽選の件、期日になりましたので終了させて頂きます。ご応募ありがとうございました。
応募者の方には、今週中に当落も含めてご連絡申し上げますので、
私の方にアドレスを通知されていない方は、出来れば早めにメールでご連絡下さい
(住所・電話番号などの個人情報を掲示板上でやり取りする訳には参りませんので)。
PS:今週は忙しいので、連絡・発送は遅れ気味になるかも知れません。ご了承下さい。
KURO様へ。小津の「独特なスタイル」の貫徹に、シューリヒトとの共通性を感じるという体験。共感できます。良い意味での大衆性と感傷性のあった黒沢はフルトヴェングラーでしょうか。最近ですが、小生も、池大雅の富士山の一気に引かれた簡潔な描線が心地よいと思った時に、シューリヒトのハフナーの一節が、自然に心に鳴っていることがありました。彼が「わび」「さび」だと言いたいのではありません。30年間聞いてきて、自分の快いと感じるものが、シューリヒト的になっているのではないかと思います。
なべ 様
下の抽選の件ですが、私も申し込みさせていただいて
よろしいでしょうか。
13ベルリオーズ ファウストの業罰/マルケヴィチ コンセール・ラムルー グラモフォンレーベル
9 スッペ 序曲集/スウィトナー シュターツカペレ・ドレスデン シャルプラッテンレーベル
15モーツァルト セレナーデ集/スウィトナー シュターツカペレ・ドレスデン フィリップスレーベル
の3枚、この順でお願いいたします。
私も結構こういった宙に浮いたCD、あるのですが、私の地方で中古に売っても
買いたたかれるのが落ちですし、人に差し上げるなら、大切に聴いてもらえる
人がいいし、......などと考えているうちに、どんどん棚のコヤシが増えて
行きます。こういう方法で聴いてもらえる人に、というのも
案外いいかもしれませんね。
みなさん、こんにちは。
今年は日本映画の巨匠・小津安二郎の生誕100年にあたるのだそうです。普段あまり日本映画を観るほうではないのですが、この監督の作品だけは好きなので大半の代表的なものは網羅しています。最近BSでも「晩春」「小早川家の秋」「秋刀魚の味」といった主要な秀作が放映されていました。日本の美しい姿を叙情性豊かに描くことにかけては他の追随を許さぬといっても過言ではないでしょう。しかし、その中で扱われているテーマ(親子であったり家族であったり)は普遍的なものであり、現在みてもけっして古めかしいものではありません。小津監督は独特の映像美というものを確立し海外でも評価の極めて高い存在ですが、この「独特のスタイル」を生涯貫いたといったところがシューリヒトと相通じているように思うのです。(いささか大胆な考えで恐縮ですが)映画の世界と音楽の世界。しかし両方とも「芸術」という枠の中では一緒ですから。生前、西洋音楽にも多大な関心を抱いていたであろう小津安二郎。撮影のない時にはシューリヒトのレコードにも耳を傾けていたのでしょうか?想像するだけでも面白い光景だと思うのですが。
楽古堂様へ
まだまだ全然大丈夫です。21日までですから。
掲示板の方への書き込みでも、お受けいたします。
応募されたのは、まだ数人です。皆さん遠慮深いのでしょうか。
まだだれも希望されていないアイテムもあります。
ふるってご応募下さい。掲示板の活性化にもつながると思います。
それとも、もう少し賞品を増やした方がよいのかな?
なべ様へ。14 シュトラウス・ランナー希望。ワルツ、スウィトナー、ドレスデン・シュターツカペレ、シュルプラッテン。組み合わせの、おいしそうなカクテルのように、興味をひかれるものがあります。まだ間に合うかな?
「マンフレッド」序曲は初出でしょうか? あとは、これまで出ているCDよりもどれほど音が良くなっているのかという事になりますね。そこら辺を確かめないと、さすがに序曲一つの為にCD−R二枚分のお金は出せませんし… ともあれ、この手の音源はテスタメントあたりにきちんとした解説付きで覆刻して頂きたいものです。
みなさん、こんにちは。
博多の町は今「日本シリーズ」一色です。おそらく大半の人々がテレビ観戦をしていることだと思われます。(かく言う私も・・・ですが)
さて、DISC LOSUREというCD―Rのレーベルから「シューリヒト&BPO/最後の共演」(シューマン:「マンフレッド」序曲、モーツァルト:交響曲第38番「プラハ」、ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」)が出るようですね。特に「マンフレッド」は大好きな作品なのでとても楽しみにしています。しかも「(オケ)独自の弦の軽さが手に取るように分かる」ほどの高音質だとか。これはもう聴いてみるしかないでしょう。(CD―Rは高価なので、入手にはつい慎重になってしまいますけれども)
なお、このライヴは1964年10月8日ということですが、実際に演奏を聴いた方々はどのような反応だったのでしょうか。畢生の名演にしばし時を忘れて酔いしれたのでしょうね。羨ましい限りです。
抽選です 投稿者:なべ 投稿日:10月17日(金)10時00分27秒
数日前に、THE GREAT CONDUCTORS(EMI)のカール・ベームを買ったら、聴きたかった二枚目が入って無くて、一枚目が二枚入っていましたが、レシートが無くなて交換して貰えませんでした。そこで、こうした宙に浮いているCDを、この掲示板を御覧の方に限って無料でお分けする事を思い立ちました。
※管理人様へ 勝手な催しで済みませんが、不都合でしたら早めにご連絡下さい。
ルール
・各人、優先順位順に最大三件の希望を明記してメールで申し込み
・当方で優先順位を勘案してあみだくじを作って決定(ズルはしません)
・当選者が多数の場合には、送料くらいは負担して頂くことになるかも
・当選者が多数の場合には、発送が遅れることも予想されます
・締め切りは、10/21、発表は来週中に当選者に対してメールで行います
1 ブルックナー 交響曲第7番/シューリヒト・BPO ダンテレーベル
2 ブルックナー 交響曲第8番/カール・ベーム・ケルン放送交響楽団 ほか (前掲のCD・ケースなし)
3 ブルックナー 交響曲第9番/シューリヒト・ベルリン市管弦楽団 ダンテレーベル
4 ベートーヴェン 交響曲第9番/エーリッヒ・クライバー VPO ロンドンレーベル
5 ハイドン 交響曲第93番+シューベルト 交響曲第9番/アンチェル ベルリン放送交響楽団 ターラレーベル
6 マーラー 交響曲第7番/ギーレン 南西ドイツ放送交響楽団 インターコードレーベル
7 ベートーヴェン 交響曲第3番/スウィトナー シュターツカペレ・ベルリン デンオンレーベル
8 ベートーヴェン 交響曲第1+7番/スウィトナー シュターツカペレ・ベルリン デンオンレーベル
9 スッペ 序曲集/スウィトナー シュターツカペレ・ドレスデン シャルプラッテンレーベル
10ブルックナー 交響曲第5番/スウィトナー シュターツカペレ・ベルリン シャルプラッテンレーベル
11ベートーヴェン 交響曲第5+6番/トスカニーニ NBC交響楽団 ナクソスレーベル
12マーラー 交響曲第9番/ワルター VPO ダットンレーベル
13ベルリオーズ ファウストの業罰/マルケヴィチ コンセール・ラムルー グラモフォンレーベル
14シュトラウス・ランナー ワルツ集/スウィトナー シュターツカペレ・ドレスデン シャルプラッテンレーベル
15モーツァルト セレナーデ集/スウィトナー シュターツカペレ・ドレスデン フィリップスレーベル
(打ち込むのに疲れたので今回はこの位で…)
PS:どうもスウィトナーの人気がない様です。ねらい目かも(2003/10/18 17:54追記)