シューリヒト掲示板発言　８５１－９００（２００４年）

シューリヒト掲示板発言　９００－８５１（２００４年）

ヴィトゲンシュタインの甥　投稿者：楽古堂 　投稿日： 1月19日(月)14時33分51秒

無垢の時代様へ。はじめまして。書き込みありがとうございました。この小説については、すでに過去ログで言及されています。参照してみてください。「語り得ぬものについては沈黙すべし。」という哲学者のクレドは、何を断念し、何を信じて、どのような世界に生きなければならないのかを、明白にした言葉として美しい姿をしています。時代の思潮として、指揮者と近いのかもしれません。

はじめまして。　投稿者：無垢の時代 　投稿日： 1月19日(月)13時29分1秒

'60年代のウィーンが舞台の、トーマス・ベルンハルト著『ヴィトゲンシュタインの甥』（音楽之友社）という小説を、読んでいるのですが、この小説の登場人物たちは、シューリヒトの音楽をとても愛しているのです。とてもいい小説です。機会があれば、ぜひお読みになってください。

シューリヒトのハイドン。　投稿者：KURO 　投稿日： 1月18日(日)17時45分3秒

みなさん、こんにちは。ＣＤ－Ｒがなかなか良い音質だということは以前から知っていましたが、普通のＣＤに比べ割高なためこれまで購入を差し控えていました。しかし、この年末に安売りがあっておりましたので、ケンペ/バイエルン放送響によるブラームス１番とシューリヒト/シュトゥットガルト放送響のハイドン交響曲（第８６番・９５番・１０４番）とを入手してみました。ケンペの方も明朗で上質なサウンドでしたが、シューリヒトの方も（あの当時の音だとすれば）なかなかスッキリとした音質となっているように感じました。もちろんすでにお持ちの方もおられることと思いますが、特に好きな１０４番「ロンドン」が良い状態で聴けるなんて最高です。ＶＩＲＴＵＯＳＯから出ているＣＤの中にもハイドンが入っていますけれど、「ロンドン」に関してはあまり良い音質ではなかったので残念に思っていました。なんとも優雅で格調高い演奏だと感じています。評では「枯れた雰囲気」だなんて書いているのがありましたが、とんでもない！私からすればとっても緩急のメリハリのついた、それでいて下品には決してならない素晴らしい内容だと思いました。これでハイドンの有名なロンドン・セットがすべて聴けるならどんなにか素晴らしいのに・・・などと夢のようなことまで心に描いてしまいます。

RE:郷愁と寂寥　投稿者：toshiharu 　投稿日： 1月17日(土)09時53分28秒

伝統といってしまえばそれで終わってしまいますけど、音楽にも、特定の時代を伝える部分があると思います。それは、曲自体の他に演奏とかで伝えられるわけですけど、演奏者が時代についての実感を失っていくことも確かです。それが、新しい時代の演奏をうみだす原動力かもしれません。それはともかく、私たちは幸運にも、ブラームス、ブルックナー、マーラーなどについては、同時代に生きた人の演奏を聴くことができます。新しい演奏にも価値があるのはもちろんですが、作曲者と同時代に生きた人の演奏をも聴くことができるのが、曲の持つ色々な側面を味わう上で大事なのではないかと思います。録音のおかげで、一回きりだった演奏を聴き直し、比較できるようになったのは、聴く方にとっては素晴らしいことだと思います。

郷愁と寂寥　投稿者：楽古堂 　投稿日： 1月16日(金)11時23分40秒

toshiharu様へ。シューリヒトがウィーンの宮廷の舞踏会に足を踏み入れたことはないでしょうが、１９世紀生まれの同時代者だというのは大切な認識など思います。彼のモーツァルトにも、失われてしまった時代への郷愁があって、それが寂寥の調べを奏でていますね。後代の頭からの知識ではなくて、ある時代を肉体で生きた人の実感に裏打ちされているから、彼のワルツは、馥郁とした魅惑があって、しかも深いのだと思うのです。

モーツァルトとシュトラウス　投稿者：toshiharu 　投稿日： 1月15日(木)10時50分6秒

最近『ウィンナ・ワルツハプスブルク帝国の遺産』加藤雅彦著（ＮＨＫブックス　No.985 ）という本を読みました。このなかに「ヨハン・シュトラウスはモーツァルトの弟子に音楽を習った」というくだりがありました。ちょっとびっくりです。でも、考えてみれば、ヨハンが生まれたのが１９世紀の前半ですから、モーツァルトに習った人が生きている可能性は、当然あるわけです。モーツァルトとシュトラウスがつながったような感じを受けました。そこで考えてみると、シューリヒトの生まれた頃にはまだヨハンは生きていたわけで、同時代といえるんですね。シューリヒトの指揮するウィンナワルツに独特の味わいがあるのは、ワルツの盛んだった時代を知っているからなのかなぁ、なんて思ったりもしました。今聴けるウィンナワルツ集には、「ラデツキー行進曲」と「美しく青きドナウ」が収められていないですけど、残念だな、と思う反面、ちょっとひねった選曲がシューリヒトらしいな、と思ったりもします。他の曲の録音が残っているといいですけど、どうなんでしょうね。

ＲＥ：音楽の玉手箱　投稿者：なべ　投稿日： 1月14日(水)22時11分11秒

>ここのところ私だけが書き込みを続けているのは申し訳ない気がしております。とんでもないです。先日のGOLDEN　MELODRAMから出るカイルベルトの情報など感謝しております。へたに国内レーベルからＣＣＣＤで出るよりも、海外製の方が良いですし。 >今年もこのようなＣＤがたくさんたくさん出て欲しいとあらためて感じました。そうですね。特にヘンスラーで予告している組み物も、そろそろ出ても良いんじゃないかと思いますし。今年も、昨年のAltusの様に、なにかビックリ玉がでる予感がしています。

音楽の玉手箱。　投稿者：KURO 　投稿日： 1月14日(水)21時06分19秒

みなさん、こんにちは。ここのところ私だけが書き込みを続けているのは申し訳ない気がしております。なんだかでしゃばっているような感じですものね。さて、先日も書き込みましたがシューリヒトの命日にバッハの管弦楽組曲を聴いたのですが、このＶＩＲＴＵＯＳＯから出たシューリヒト：名演集（４枚組）は本当にすごい内容ですね。しかもどの演奏も録音状態が意外に良いので、ストレートに心に伝わって来ます。今年もこのようなＣＤがたくさんたくさん出て欲しいとあらためて感じました。
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ロベール・カサドシュのライヴ。　投稿者：KURO 　投稿日： 1月12日(月)18時11分58秒

フランスの人間国宝的存在だったピアニスト：カサドシュ。セルとのモーツァルトＰ協奏曲も有名ですし、個人的にはフラチェスカッティとのベートーヴェン・ソナタなんか特に好きな演奏です。さきほどＨＭＶを見ておりましたら、そのカサドシュの協奏曲ライヴＣＤがGOLDEN　MELODRAMから発売されるようです。共演はヨッフムやクーベリックなどいずれも興味深い取り合わせのようですが、特にカイルベルト/バイエルン放送交響楽団とのベートーヴェン及びブラームスが注目されるところではないかと思われます。もっともこのレーベルにも以前ひどい録音のものがあり、そういった意味ではちょっぴり不安がないこともないのですが。とりあえずお知らせまで。

RE：シューマンのピアノ協奏曲　投稿者：KURO 　投稿日： 1月11日(日)13時45分1秒

私もＭ＆Ａに対しては多少不安を抱いておりましたが、今回のシューリヒトとの協奏曲はかなり聴きやすい音質だと感じました。（確かにカザルスの方はお薦めできる音質とまでは言えないもののハスキルの好きな方には結構満足される内容ではないかと思います）ハスキルといえばモーツァルト弾きとして有名ですが、個人的にはそれ以外の曲での演奏に惹かれています。クリュイタンスとのベートーヴェン第４番、オッテルローとのショパン協奏曲、マルケヴィッチとのファリャなどなど・・・シューマンとの協奏曲もオッテルローとスタジオ録音されたものが有りますが、このシューリヒトとのライヴは名演だと思います。たっぷりとロマンチシズムを漂わせるハスキルとそれを好サポートするシューリヒト。正月明けからシューリヒト関連のＣＤがまた１枚聴けて幸せな気分になりました！これからも様々な情報をよろしくお願い致します。

RE：シューマンのピアノ協奏曲　投稿者：なべ　投稿日： 1月11日(日)13時06分29秒

　音質はカザルス指揮の方が、やや金属質のノイズ（拍手の部分ではカットされていない様なので本来の音質を確認できます）が入るのをかなりカットした為に、かなりモコモコ気味で迫力が減退している感があります。シューリヒト指揮の方は、ノラさんの仰る様に音質がやや良好です。ただ、Ｍ＆ＡのＣＤに多い「ＡＡＤ」表示の放送局ロゴなしのパターンで、他の放送局ロゴ入りの商品の音質とは明確に区別すべきだと思います。個人的には先日のフルトヴェングラー　バイロイト（１９５４）で、このレーベルの印象はかなり悪くなりましたが、今回はあれほどひどい仕事ではありません。解説書の中に音質補正に関するメモもありますし。　演奏自体も充実したもので、シューリヒトを聴きたい方にとっては買って損はない様に思います。カザルスを聴きたい方にとっては…、音質がネックになりかねませんので、手放しでお勧めできませんが。

RE　シューマンのピアノ協奏曲　投稿者：信一　投稿日： 1月11日(日)11時51分55秒

ノラさん情報有難うございます。僕もおととい山野の店頭で見かけたのですが、このレーベルの信用度はかなり低いので結局見送ってしまったのですが、これは”買い”ですね。先ほどHMVのHPで調べようとしたら”試聴”できるようになっていました。 http://www.hmv.co.jp/Product/Detail.asp?sku=1913667 ネットの圧縮された音質ですが、ノラさんのおっしゃるようにかなり音の状態が良いようですね。さわりだけ聴いても”普通”の解釈ではないようでわくわくさせられます。 MAは本当に不思議なレーベルですね。シューリヒトに関しては４枚ぐみのリリースが貴重でもあり復刻のレベルも納得のいくものでしたが、他の指揮者のリリースでは酷いものもあるようで,,, 要するに音源の入手方法が手当たり次第ということなんでしょうね。 MAには他にもミルシュタインとのモーツァルトのVn協奏曲がありますが、僕は持っていません。音源はスイスイタリア語放送ですから、普通に復刻してくれれば、バックハウスとの皇帝（エルミタージュ盤）レベルの音になり、言うことないのですが、どなたか音の状態を教えていただけないでしょうか？
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シューマンのピアノ協奏曲　投稿者：ノラ　投稿日： 1月10日(土)20時28分8秒

皆さん　こんばんは。本年もよろしくお願いします。ハスキルのシューマンのピアノ協奏曲が入ったCDを手に入れました。私はこれはなかなか良いと思いました。モーツアルトピアノ協奏曲９番とカップリングになってます。モーツアルトは伴奏がカザルスの指揮なので、シューリヒトの指揮のと比較できます。音質はシュ-リヒトとシュトットガルトの方が若干良いですが。シューマンの方は，アルゲリッチのと比較しても良いかと思います。音質も悪くありません。もしハスキルのモーツアルトが良いと感じた方は買っても損をしないと思います。私の感じ方が良いかどうかは皆さんの意見で最終的に分かるかと。フランクフルト放饗とのは，他にブラームスの1番があります。これは聴く人によってかなり評価の分かれる演奏のようです。私は好きですが．

シューリヒトのバッハ。　投稿者：KURO 　投稿日： 1月 9日(金)19時22分14秒

みなさん、こんにちは。本年も何卒よろしくお願いいたします。シューリヒトの命日に１日遅れてしまいましたが、私もフランクフルト放送交響楽団との共演によるバッハを静聴いたしました。バッハの演奏は普段からよく耳にする方ですが、シューリヒトの指揮するものはまた独特の味わい深さがあるように思います。こんな言い方は若い方には失礼なのかもしれませんが、ある程度の年齢にならなければ理解できない音楽というのもあるのではないかと（この演奏を聴いていて）感じました。とにかく心に深く深くシミワタル静謐な世界をシューリヒトは作り出しているように思います。
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シューリヒトの命日　投稿者：toshiharu 　投稿日： 1月 8日(木)10時04分11秒

今年も、シューリヒトの命日をこの掲示板で教えられました。覚えていようと思うのに、仕事始めの前日ということに気をとられてしまいます。去年は、やっぱりブラームスが収穫でした。ちょっと苦手な人なのですが、シューリヒトの演奏で聴く時は格別です。今年はどんな収穫があるか、楽しみです。

あけましておめでとうございます　投稿者：信一　投稿日： 1月 8日(木)00時16分17秒

　正月、家内が家を留守にしたの幸いに、スピーカーから大音量でALTUSのブラームスを聞きました。普段スピーカーで聞くのは、ほとんど戦前録音のチェロやバイオリンと相場が決まっている僕にとってオーケストラを十分な音量で聴くのは久しぶりのことなのですが、めまいがするほどの感動を受けました。　モノラル録音それも５０パーセントは戦前の録音でオーケストラを聴いていると、解釈に神経が集中して、オーケストラの響きに酔うというのは、ほとんどないことなのですが、（またそれほど興味もないのですが）本当に久しぶりに”響き”それ自体に感嘆してしまいました。　この晩年のシューリヒトが到達した音の世界の素晴らしさは、言葉では言い表せませんね。同じころ、バルビローリもWIENを振って素敵な録音を残していますが、ちょっと次元が違いますね。 ”これは一生の宝だなぁ”と思ってしまいました。録音状態かなり良いじゃないですか！！　多少文句を書いた僕は恩知らずでした。こんな素晴らしい演奏を可能な限りの音質で出してくれたALTUSさんに感謝します。次が楽しみですね！！！追記　NDRの復刻状態を前のレスで誉めましたが、演奏の素晴らしさに、復刻状態まで良いように勘違いしていました。聴きなおしてみたら、”海賊版の音”ですね。ALTUSの正規録音特有の抜けのよさは微塵もありません。　ALTUSさんごめんなさい。
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謹賀新年　投稿者：なべ　投稿日： 1月 7日(水)16時32分51秒

実はシューリヒトの命日が１／７とは知りませんでした。今日一日、気を引き締めて過ごしたいと思います。知っていたら、朝からもっと有意義に過ごしたのに… バッハの管弦楽組曲（フランクフルト放送交響楽団）とは、ベストマッチです。このオーケストラの演奏は他に聴いた事がありませんが、これは大好きな演奏です。 AltusのＶＰＯシリーズでは、シューリヒトはかなり売れた様ですが、シューリヒトばかり出している訳にも行かないでしょうから、しばらくは別の指揮者が続くんでしょうね。

あけましておめでとうございます。　投稿者：orihara 　投稿日： 1月 7日(水)12時15分51秒

新年あけましておめでとうございます。Altusの感動の余韻のなか年明けとなりました。穏かなお正月を迎え、シューリヒトの音楽が一層尊いものになってゆきます。風が吹き水が流れるような自然な心の開放を彼の音楽から感じます。それにしてもマエストロとウィーンフィルは本当に幸せな関係にあったと思います。本年もよろしくお願い致します｡

祈りのエア　投稿者：楽古堂 　投稿日： 1月 7日(水)10時13分21秒

皆様へ。シューリヒトが、1967年１月７日に永眠されてから、37回目の小寒の一日が来ました。私どもにとって特別な日の朝。バッハの管弦楽組曲第３番「エア」を聞きました。（VIRTUOSO 94012）。楽古堂は無宗教ですが、神への敬虔な感謝の念が、漲るような音楽。フランクフルト放送交響楽団のひとりひとりが、おのおのの楽器によって歌っています。

謹賀新年　投稿者：楽古堂 　投稿日： 1月 4日(日)09時21分12秒

皆様へ。自分への新年のお年玉として、ALTUS版のシューベルト交響曲第五番を聞きました。ユーモアのある明るい演奏。シューリヒトの体調も良さそうで、安心して聞いていられます。この曲は今までは、ヴァントとＮＤＲの演奏（RCA 74321 93041 2）で聞いていました。これも愛聴盤になりそうです。修理人様へ。昨年中は、たいへんお世話になりました。小生のフランス語は錆付いていて、ほとんど使いものになりません。御紹介を楽しみにしております。

良い年を　投稿者：修理人 　投稿日：12月31日(水)21時08分13秒

みなさま、こんばんは。いつの間にか、ずいぶんご無沙汰してました。久々にウェブの更新をしましたので、ご報告します。 "Carl Schuricht　-le re^ve accompli"(Michael Chauvy著)という本が刊行されました。出版元はRevue Musicale de Suisse Romandeで、もちろんフランス語です(^_^;。249ページ。もうすこし詳しくご紹介したいところですが、なにぶんフランス語なもので、まだちゃんと読めておりません。それではみなさま、良い年をお迎えください。
http://page.freett.com/Schuricht/Schuricht.htm

良いお年を　投稿者：なべ　投稿日：12月31日(水)12時56分39秒

今年一番の当たり　・ＣＤ　シューリヒトのコンサートホールボックス　　次点　オルフェオから出たドボルザークの交響曲７～９（クーベリック・ＢＲＳＯ）　・ＤＶＤ　ドリームライフから出たエフゲニー・ムラヴィンスキーⅡ 　　今では味わえない緊迫した雰囲気が味わえる。　・コンサート　ジャン・フルネ指揮の東京都交響楽団（９０歳バースデーコンサート）　　ＴＶカメラが撮影していたはずなのに、何時になっても放映しない。見過ごしたか？悲しかった事　・ＳＡＣＤ再生の為に再生装置の５CH化を目論んだら、アンプが古くて出来ないと気付く　　壊れてもいないアンプを捨てる訳にもいかず、悶々と過ごす事になる。　・意図せずしてＣＤのダブり買いが生じた事に気付く　　記憶力の減退を認識せざるを得ない事態に直面する。　・鳴り物入りで登場したフルトヴェングラー　１９５４バイロイト（Ｍ＆Ａ）がひどい音質だった事　　フルトヴェングラー・センター版ＣＤの音質が、どうにか聴けるレベルだったので救われる。
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本年最後のご挨拶。　投稿者：KURO 　投稿日：12月31日(水)09時27分1秒

みなさん、こんにちは。この一年を振り返ってみると、クラシックＣＤも輸入盤を中心として実に数多くのものが出たなって感じです。しかし、その一方で（これは福岡といった地方都市に限ったことなのかもしれませんが）ＣＤショップ内のクラシック部門が少し縮小されてきたような印象を受けました。たしかに他のポップ系やなんかのジャンルにくらべると、いささか地味な存在かもしれません。でも熱心なファンも数多くいるわけですから、もっと充実して欲しい気がしています。もちろんインターネットの普及による購入や検索手段の多様化も要因の一つではなかろうかと思われますが。いずれにしましても、来年もシューリヒトの知られざる演奏の発掘をどしどし行っていって欲しいと思っています（特にメジャー・レーベルには）。なんだか、とりとめのない内容となってしまいました。どうぞ、みなさん良いお年をお迎えください。

最晩年の特別な演奏　投稿者：楽古堂 　投稿日：12月29日(月)23時32分9秒

信一様へ。同感です。ブラームスの交響曲第四番は、指揮台に立つ彼の最後の時間を記録した特別な一枚。第二楽章を聞きながら、黄金の落陽を思い出していました。大学時代の部活の合宿。日本海側の岬の先端の町で、時々刻々と、色彩と形を変化させる夕焼け。仲間と夜になるまで茫然と見つめていた記憶。妙な感想ですが、シューリヒトは最後までシューリヒトでした。彼のように、老いることができたらと思いました。

再生のちょっとした工夫・返信　投稿者：楽古堂 　投稿日：12月29日(月)23時20分4秒

ノラ様へ。なべ様へ。信一様へ。それぞれの工夫の談を、ありがとうございました。できるものものあり、できないものもあり、これもまた、音楽の鑑賞と同じで、おのがじし、置かれた状況で、全力を尽くすしか、ないということでしょうか。参考にさせていただきました。ありがとうございました。

WIENのブラームス　投稿者：信一　投稿日：12月28日(日)21時08分56秒

ノラさん、なべさんオーケストラの魅力から言ったら、NDRはWIENの敵ではありませんね。今回のWIEN盤は予想していた以上に美しい。ため息のつきっぱなしといってもいい。その上、その美しさがWIENのルーティンワークからくるものではなく、シューリヒトのインスピレーションの上に成り立っている．..。第2楽章だけとっても第2主題41小節（3分47秒）の各声部を明滅させる名人芸、再現部88小節（8分14秒）の重いアクセントをつけたシューリヒティックなエスプレッシーボ、コーダでホルンが主題に帰ってくる（10分50秒）前の深い呼吸と絶妙のリタルダンド書いていけばキリが無い。でも、この演奏は”最晩年の特別な演奏”ではないでしょうか？！この演奏には、指揮者の心の動きに体がついていかない瞬間があります。シューリヒトもオーケストラもその点については気がついていて、己を鼓舞するシューリヒトの唸り声、必死に立て直すコンマス、物凄いばかりのドラマがあります。　”自分の状態を忘れ、ひたすら音楽に生きようとする彼のやり方”に接することができて、僕などは言葉にならないほどの感動を味わうのですが、”ちょっとシューリヒトでも聴いてみよう”という方にはどうでしょう？　誤解を受ける恐れなしとはいえません。　　今回のWIENはかけがえの無い演奏ではありますが、彼の代表盤とするにはちょっと無理があるように思います。（といっても、この演奏の放つオーラ、無垢な音色、飛び切りの名演には違いありません。シューリヒトに興味のない人のことまで考えるのは、僕の取り越し苦労かもしれませんね。）

再生のちょっとした工夫について　　　投稿者：信一　投稿日：12月28日(日)18時06分24秒

みなさん、こんばんは　もし、CD-Rの書き込みができる環境にあるなら次のソフトを試してみることを薦めます。シェアウェアで1000円しますが、体験版もあり、パソコン上なら無料で効果を試せます。（今回のALTUSはこのソフトのお世話になりました。） http://www.soundscience.co.jp/soft/f2wfj/ 　ここにかかれた能書きはともかく、低音の切れが不足し高音がキャンつく場合など、かなり効果的に補正されます。本当は自分でイコライジングするのが一番ですが、時間もかかり、面倒です．簡単な操作ですので試してみたらいかがでしょうか？　注意　高音の補正が売りですが、かけすぎると非現実的にキレイになるので注意が必要です。

Ｒｅ．NDRは，　投稿者：ノラ　投稿日：12月28日(日)11時14分32秒

信一様　こんにちはやはり，信一さんだったのですね。私があの文章を書いたときに、確か以前にNDRのとの演奏を最高と言ってた方がいたな，もしかすると，信一さんかなと頭をよぎったのですが。 2週間ばかり，通勤の行き帰りに，ｳｵｰｸﾏﾝでNDRとｳｨｰﾝﾌｨﾙのを繰り返し聞いてあのように書いてみたのです。金管がかなり派手になるのが抵抗感があったのと，各パートの響きが美しさに劣るかなと感じました。なべさんがかかれたように，無ければ比較が出来ませんし，シューリヒトの場合かなり演奏形態を変えるので，やはり極論でした。 NDRの正規盤が出たら，私も間違いなく手に入れるでしょう。

SATRI　AMPなど　投稿者：なべ　投稿日：12月28日(日)10時55分57秒

ノラさまへご教示、有り難うございました。早速見てみましたが、かなり魅力的な商品ですね。ただ、値段が衝動買いできる様なレベルでない様なので… いずれヘッドフォンアンプとして購入したいと思います。愛用しているゼンハイザーのヘッドフォンとも相性が良さそうですし。信一さまへ >NDR…よりシューリヒト的な演奏（僕が考えるところの）である全くその通りですね。 VPOと演奏すると、どの指揮者でも楽団の流儀に引っ張られてしまう局面が見られます。チェリビダッケがこの楽団を嫌っていたのはそういう事なのでしょう。 >ターラはいつになったらシューリヒトに気づくのだろう放送局が自主制作シリーズを出せばいいのにと思っています。放送局のサイトか何かで試聴させてくれるだけでもずいぶん違うのですがね。
編集済

NDRは？　投稿者：信一　投稿日：12月28日(日)01時03分26秒

ノラさん　こんばんは＞ALTUSを持っていれば，NDRの方は無くても良いかと，極論に過ぎますか？それは困ります！（笑）　僕は、NDRのブラームスの第４を今のところBESTと考えています。これは、WIEN盤がNDRに劣るという意味ではなく、よりシューリヒト的な演奏（僕が考えるところの）であると思うからです。第１楽章こそバイエルンと瓜二つの表現ですが、第２楽章あたりから表現に凄みが出始め、感情の深みと内的な緊張が両立するという絶頂期のシューリヒトが味わえます．金管に含みを持たせずストレートに吹かせる直截さには多少抵抗も感じますが、おそらく彼の指示によるもので、これがシューリヒトの響きでしょう。　朝比奈隆があるインタビューで、NDRのカレンダーをめくりながらシューリヒトのところでとまり、”偉い指揮者で、この人が出てくると楽員だけでなく聴衆も緊張した”といったのを読んだことがありますが、その姿を良く表している録音だと思います。初めて聴いたとき、耳たこになっていたバイエルンの表現が吹き飛んで、そのヒロイックなまでの靭さに愕然としたことを思い出します．　　ルフランの復刻はおそらくDATによるFMのエアチェックでしょうが、それなりに生々しく、高域の雑音を我慢すれば情報量は今回のALTUSを凌ぎます．（正規盤が出たらどんなに良い音で聞こえることだろう！！　ターラはいつになったらシューリヒトに気づくのだろう？？）　　

Re再生のちょっとした工夫について　　投稿者：信一　投稿日：12月27日(土)23時41分56秒

楽古堂さん僕は、ほとんどヘッドフォンでの鑑賞ですので、音の工夫とはCDをリッピングしてデジタル処理を行うことになります。ただ、問題なのは音を弄くっているうちに、単に自分の好みのパターンにはめていやしないかと不安になることです．前に紹介した高音域での雑音などの問題がある以外はなるべくアンプのトーンコントロールの調整範囲で我慢するようにしています。（はじめると時間がいくらあってもキリがないので,,,）

Re．工夫　投稿者：ノラ　投稿日：12月27日(土)19時25分33秒

なべ様へ SATRI　AMPとは原音再生を限りなく目ざしたAMPの商品名です。このAMPの再生音は透明感が強く（蒸留水に良くたとえられます）， AMPの存在を忘れさせるので，長時間聞いても聞き疲れしないのと，小音量の再生でも分解能が優れていますので夜間聞くのに適しています。九州の小さいメーカーで作られていて，宣伝もしていないので口コミやインターネット上でしか知られていません。

工夫　投稿者：なべ　投稿日：12月27日(土)16時13分53秒

楽古堂さまへ私はせっかく買ったSACDでさえも２CHで聴いている位で、再生の際の工夫など取り立ててやってないので、これは他の方にお伺いしたいところです。そもそも、本とCDで部屋中がいっぱいでスピーカーでさえ本棚の中に置かれている始末… ノラさまへ確かに改造は勇気がいりますよね。友人が勧めるのですが、そこまで踏み込みのはちょっと怖いです。ところで、「ｓａｔｒｉＡＭＰ」とは何ですか？

CDを聞く工夫　投稿者：ノラ　投稿日：12月26日(金)20時58分17秒

皆さん　こんばんは。私は、特に聞く工夫はしてませんが，CDトランスポートは，ショッキーバリアーダイオードに交換し，電源にコンデンサーを追加し，水晶発振器は高精度のものに変えたりと改造をしてあります。DAコンバーターも同じような改造をしてあります。それによって、情報量が格段に増えます。特にDAコンバーターとCDトランスポートを同期させるとジッタ-の影響を受けにくくなるのですがそこまでは実施してません。そういう改造をすると、メーカーの保障は受けられなくなりますが，CDに驚くほどの情報が入っていることがわかります。そして録音時の定位がかなり再現されるようになります。新しい録音ほど違いが、良く分かりますが、シューリヒトのような歴史的録音にも，効果はあるようです。特に，ライブの時の人のしわぶき等がリアルに聞こえるようになるとか。それでも弦の独特の艶は歴史的録音ではなかなか再現されません。最後に，ＡＭＰはｓａｔｒｉＡＭＰというもの（真空管ＡＭＰではありません。）を使ってます。

ご質問：再生のちょっとした工夫について　投稿者：楽古堂 　投稿日：12月26日(金)08時07分18秒

信一様の言うように、再生には工夫が必要な場合があります。古い録音の質には、満足とは遠い程度のものがあります。小生は、BOSEの101VMという小さなスピーカーにスタンドを付けています。サブとして使用しています。耳の脇に持ってきたり、壁に向けて反射音をブレンドしたりします。背後に持ってくる場合もあります。それなりに、まろやかに聞ける場合があります。皆様の工夫を、お聞かせくだされば幸甚です。

クイケンのモツレク。　投稿者：KURO 　投稿日：12月25日(木)14時20分0秒

なべさまへ。ご明察のとおり、ジギスヴァルトが第一ヴァイオリンを受け持った四重奏団です。なるほど、それで構成力や曲全体のバランスのようなものがしっかりしているのですね。それに四重奏の息の合ったアンサンブルとは別にスケールの大きさみたいなものも感じますし。かえって教えられたようです。ありがとうございました。

色々　投稿者：なべ　投稿日：12月25日(木)10時17分36秒

信一さまへ >シューリヒト芸術の総決算、絶対の名演私はこの期待は１２０％とは言わないまでも、充分満たされたと思っています。８０歳を超えると多くの人の演奏に出来不出来のムラが激しくなる一方で、シューリヒトの場合はリューマチという厄介な持病を抱えつつもいつも一定以上の演奏が行われている点だけでも驚嘆に値します。ウィーンフィルにしても今ではこれだけの音色は出せないでしょうし。ノラさまへ >ALTUSを持っていれば，NDRの方は無くても良いかと，極論に過ぎますか？私の聴き方ですと、別の演奏との比較の中で真価が浮き立つという感じですので、特に、同指揮者による同曲異演の存在は欠かせません。とはいえ、純音楽的にはこうした結論に至る事も納得がいきます。「『ゴールドベルク変奏曲』でグールドの演奏があればレオンハルトの演奏はいらない」という様な否定の仕方とは違う訳ですから。楽古堂さまへ >実に若々しい演奏７０歳以上になってさらに「若々しい」演奏というのは、私の最も好きなタイプです。若い時に単にテンポを早く取って演奏するのとは訳が違いますからね。全てのニュアンスをバランス良く表現する中で、無駄を削ぎ落とした結果が「若々しい」演奏となっている感じです。 KUROさまへ >シューベルトの交響曲の中では５番も好きな曲私はシューベルトの交響曲の中では五番が一番好きです。次点は六番です。 >モツレクシューリヒトも良いのですが、いつもはジギズヴァルト・クイケンのを愛聴しています。室内楽ヴァージョンというのも面白そうですね。「クイケン四重奏団」というのは、ジギズヴァルトさんと関係する団体なのでしょうか？

モツレクについて。　投稿者：KURO 　投稿日：12月25日(木)02時15分16秒

年末は「第９」というのが、日本では一般的になって来ているようですが、私はここ最近クリスマスの夜に「モツレク」を聴くことにしています。今年も過去の名演奏の中から何か選んでと考えておりましたが、最近の新譜でクイケン四重奏団による室内楽ヴァージョンのものが出て、これがなかなか素敵な内容なので今回はこのＣＤを聴くことにしました。この室内楽ヴァージョンというのは、なんでもモーツァルトの熱烈な支持者であったオーストリアの医学博士リヒテンタールという人が編曲したものだそうです。モツレクの旋律をうまく表現していてちょっと面白く仕上がってます。興味のある方は一度お聴きになってみてはいかがでしょうか。

ＡＬＴＵＳのシューリヒト。　投稿者：KURO 　投稿日：12月25日(木)02時02分21秒

私もようやく聴きました。イヴという特別な日に自分へのプレゼントとして。個人的にはシューベルトの交響曲の中では５番も好きな曲なので、これまで様々な演奏を聴いていますがシューリヒトはやはり格別な感じでした。音質的にもウィーン・フィルの美しい姿をよく伝えているのではないかと思います。ブラームスについては、もはや言うことなし。このような素晴らしい演奏を私たちに残してくれたことへ、ただただ感謝するのみです。
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ブラームス交響曲第４番に。　投稿者：楽古堂 　投稿日：12月24日(水)08時46分51秒

今日の良き日に、ついにALTUS版を聞きました。傘寿の指揮者。実に若々しい演奏。感動しました。シューリヒトは、その「黄金の均衡」においてゲーテと、もっとも良く似た精神の一人と思えてきます。「明かしたまえ、いかなればきみのつねに若やぎたまう？」「君も若やぎたまうらん。偉（おお）いなるものに触れていのちを汲みたまわば。／偉いなるものはつねに新し、わかき暖かきいのちを授く。」ゲーテ『不老の霊薬』手塚富雄訳

ALTUSとNDR（ﾃﾞｨｽｸﾘﾌﾚｲﾝ）の2楽章　投稿者：ノラ　投稿日：12月23日(火)22時50分50秒

皆さん　こんばんは　 ALTUSのブラームスとNDRのブラームスの２楽章の比較をしてみました。この２つのCDの演奏は，演奏時間が同じようなのと，演奏スタイルが大きなみぶりであるという点でも似ています。ゆっくり時間が流れていくという意味でも似ています。バイエルンの演奏とフランス国立の演奏スタイルが似ていると見られます。演奏時間もこの２つは近いです。私は，ブラームスの４番は２楽章と４楽章が特に好きなのですが，２楽章での比較で感じたことをとりとめなく，記してみます。 3分40秒あたりからの静かな部分はウィーンフィルの方が寂しく歌っていると思います。録音状態もALTUSのほうが良いようで，弦と木管の美しさは格別です。 7分40秒あたりからの強奏部分に入ると，NDRの金管は荒くなって響きます。それとティンパニがかなり前面に出てきます。強奏部分でも，ウィーンフィルの方が美しいなと感じます。 4楽章についてはまた別途比較してみます。 ALTUSを持っていれば，NDRの方は無くても良いかと，極論に過ぎますか？それにしても，シューリヒトの音楽は聴けば，聴くほどよくなると思います。引き換え，私の文章のなんと貧弱なことかと思います。

RE RE:ＡＬＴＵＳの録音状態について　　投稿者：信一　投稿日：12月23日(火)21時51分7秒

なべさん　こんばんは >今後には期待してしまうのが人情というものですそうですね、期待せずにはいられません。なんと言っても、ウィーンとは70回もの公演記録があり、ベートーベンの第5、第4、ブラームス第2、ブルックナー第9、モーツァルトはリンツ、40番等あるはずですから…｡（ジュピターやエロイカには複数の録音が存在し、ゼルキンやバックハウスとの共演もある。）ただ、人情といえば、今回の演奏に”シューリヒト芸術の総決算、絶対の名演”を期待するのも人情ですね、この点について皆さんの意見を伺いたいものです。私にとって今回の演奏は、”最晩年の演奏”であって、その意味で特別な意味をもつものでした。すなわち、”自分の状態を忘れて音楽に集中するシューリヒト”の舞台に居合わせるという…
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RE:ＡＬＴＵＳの録音状態について　投稿者：なべ　投稿日：12月22日(月)22時54分30秒

詳細な分析ありがとうございました。疑問の点がよく分かりました。 >素材は良いのですから、もう少しリマスタリングで調整センスを見せて欲しかった。 >源テープを起こす際のテープレコーダの選びとかバイアス調整での配慮とか,,, >税込み2500円をとるほどに、がんばってくれたなーという感想は、今回の結果からはもてませんね。という不満は、やはり口をついてしまいますよね。とはいえ、今後には期待してしまうのが人情というものです。特にＡＬＴＵＳの様な信用のあるレーベルの場合には。

ＡＬＴＵＳの録音状態について　投稿者：信一　投稿日：12月21日(日)02時28分5秒

演奏への好みはともかく、録音状態についてもいろいろな感想が出ています。僕なりの感想を下記します。まず、客観的な事実から周波数特性→20000Ｈｚまで完全にカバーされていて、オリジナルテープからのおこしである事が確認できます。この点では完全にＨＩＦＩ録音です。周波数バランス→かなり高音に偏ったバランスになっています。デッカ録音のブラームスＰ協第２と比較しても、更に高音が持ち上げられた状態です。（これが良いか悪いかは好みの問題ですが、デッカ派の僕には、高音をカットして聴きやすくした復刻より好ましい状態です）　問題は、4000Ｈｚ（ＳＰ時代の高音域）がかなり持ち上がっているので、何か古い録音のような錯覚を起こす点にあります。グラフィックイコライザーでこの辺を抑えると録音年代相応の音になるのですが、ほとんどの人は何もしないで聴くでしょうから、誤解を招きやすい音質といえます。ここからは僕の主観ですが　シューベルトは編成に合わせ、オンマイクで収録されているので、今回のバランスでは音量を上げて聞くと弦の高音が耳障りになり、音量を下げると情報量に不足するという状態になります。(従って、広帯域に情報があるにもかかわらず帯域の狭い録音に聞こえてしまいます）　この弦の高音はデジタルにとってもっとも再生しにくい音なので、ＣＤプレーヤのピックアップ能力が低く、ジッタ-補正の影響で電流にノイズが載るような場合、”酷い音”として聞こえるかもしれません。もしこのシューベルトで弦のＦがギャーギャーにひずんで聞こえたら、プレーヤの能力を疑ったほうが良いでしょう。　このシューベルトは、個人的には、中音域4000から10000Ｈｚあたりをイコライジングして欲しかった。素晴らしい装置で聴けば問題ないとは思いますが、ここをほんの少し抑えるだけで万人向けの音になったのに､､､　ブラームスのほうは、マイク位置も離れ、シューベルトのような不満を感じることなく演奏に集中できます。このホールのこの当時のライブ録音の正規盤としては平均点を取れています。　欲を言えば切りがありませんが、素材は良いのですから、もう少しリマスタリングで調整センスを見せて欲しかった。源テープを起こす際のテープレコーダの選びとかバイアス調整での配慮とか,,, 税込み2500円をとるほどに、がんばってくれたなーという感想は、今回の結果からはもてませんね。　とはいえ、誤解を招きやすい音質でしたが、情報量もあり、再生時にちょっと工夫するだけでかなりの音で聞こえるので、この後のリリースも期待が持てます。
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ＡＬＴＵＳ　聴きました！！　パウゼじゃない　投稿者：信一　投稿日：12月21日(日)01時25分21秒

みなさん　こんばんは昨日やっとＡＬＴＵＳを購入。今しがた、ブラームスの第4を聞き終えました。なんと素晴らしい演奏だろう！！！！！！これまでの3種類ある演奏、いずれもそれぞれ特徴があり、多様な表現を聞かせてくれた彼が、更に、更に、新しい表現を聞かせてくれた！！！なんという”芸術家”だろう！！ＨＭＶの掲示板に書き込まれた多様な感想にちょっと心配になっていましたが、安心しました。ただ、ＨＭＶには苦言を一言、 ”5秒間のパウゼ”いったいどこのことを言っているのですか！？シューリヒトは、128小節目のフェルマータのところでチェロの2分音符につけられたフェルマータをフルートが終わっても伸ばし、次にくる主題の再現を効果的にしていますが、ここのところをいっているのなら”ＰＡＵＳＥ（休止）”という言い方は間違いです。”5秒間の永遠のフェルマータ（伸ばし）”とでも言って欲しかった。　こういうご時世ですから売るための看板は必要なのでしょうが、聴きもしないでこの言葉から演奏を揶揄するような人だって出ないとも限らない、もう少し気をつけてもらいたいな！！
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音楽今昔物語　投稿者：楽古堂 　投稿日：12月16日(火)15時05分47秒

若い方は、お笑いになると思うのですが、四十年前にクラシックを独学で聞き始めた少年には、ヨーロッパにオーケストラは、ベルリンとウィーンpoだけしか存在していませんでした。フルトヴェングラーで強化された勘違いを、見事に打ち砕いてくれたのが、ムラヴィンスキー＝レニングラードとカイルベルト＝バンブルグでした。ＣＤの発売によって、再評価の風潮。嬉しいかぎりです。シューリヒトとの出会いは、その後です。

再評価　投稿者：なべ　投稿日：12月16日(火)12時17分34秒

　これまで、悪い言い方をすると「ドイツの田舎で地味な活躍をしてきた」風に扱われていた、コンヴィチュニー・カイルベルト・ケンペといった人たちが、最近になって日本ではようやく本格的に評価されはじめています（昨今の伝統工芸や郷土料理を大事にする風潮と関係しているのかも知れませんが、日本のファンが売り上げ重視のレコード会社のお仕着せに不満を感じるレベルに到達した事も一因でしょう）。シューリヒトにしても、アメリカなどでは今でも「フランス・南ドイツ・オーストリアでローカルに活動していた指揮者」という認識の様です。こうした見方は実際に生で聞いていた世代の方が生存しておられる内に何とかしたいですね。
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コンヴィチュニー　投稿者：toshiharu 　投稿日：12月16日(火)09時40分18秒

パウクさま遅くなってしまいましたけど、コンヴィチュニーのベートーヴェン交響曲全集は、いいですね。「ベートーヴェンの干物」と言ってた人がいましたけど、伝統を感じさせる味わいのある演奏ではないかと思っています。シューリヒトの全集と交互に聴いています。

RE:フルベンの第九　投稿者：なべ　投稿日：12月15日(月)23時16分52秒

　フルトヴェングラー・センターのCDは某コレクター所蔵テープ（多分第三～四世代のコピー）から起こしたという話です。一方、Ｍ＆Ａは当初１９５１年の通し演奏（ＥＭＩから発売されている物は前日のリハーサルなども組み合わせたつぎはぎ版といわれています）を５４年と勘違いして発売しようとしたのを、勘違いを指摘されて作り直したみたいです。発売の延期にはそうした背景があったと聞きました（当初、彼らが「ＧＯＯＤ　ＳＯＵＮＤ！」と言っていたのは、１９５１年録音のテープに関してみたいです）。その際に、急いで入手した１９５４年録音は、センターＣＤの元になったテープからかなり前にダビングしたものだそうで、その点で元々からかなり音質に問題があるものを、更にノイズリダクションのかけすぎでスカスカな音になったというのが本当のところの様です。結果的には、ＧＯＯＤ　ＳＯＵＮＤと予告して、糸電話を使ってＳＰレコードに録音した様な音質のＣＤを発売したのですから詐欺に近い事になってしまいましたね。
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RE：ムラヴィンスキー。　投稿者：KURO 　投稿日：12月15日(月)21時30分41秒

ここ最近、音質的に向上の兆しを見せているようですね。私も今回注文はしているのですが、まだ手元には届いておりません。でも、なべ様のお話を聴くと今から楽しみです。ちなみにＨＭＶのレヴューでも上々の評価のようですし。確かにイアン・ジョーンズのリマスタリングは時に過剰なきらいもあって、好みはあるかと思われます。サヴァリッシュのシューマン交響曲全集（ＥＭＩ）なんてとてもひどいリマスタリングでしたし。結局は自分の耳で聴いてみるしかないのでしょうね。それにしても、なべ様。あのフルベンの第九にはがっかりでしたね。私も宣伝文句につられて購入したのですが、期待以上にまずい音質でした。あれではせっかくの演奏が台無しです。以前Ｍ＆Ａには手酷い目にあわされたことがありましたが、最近はずいぶん改善されてきたように感じてました。でもやはり体質はそう簡単には・・・という気がしています。
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